piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

150点の壁

2010年02月26日 | weblog
浅田真央さん負けてしまいました。
キム・ヨナ選手は国を一人で背負っての真央ちゃんよりきっと大きなプレッシャーの中、素晴らしいフリーを滑りきった。滑り終わった直後のキム・ヨナの涙から私もずっと涙が止まらないような状態でした。キム・ヨナもほんとうに苦しい歳月を積み重ねてきて それに見事勝った安堵の涙と思いました。ツラカッタでしょう・・・。さすがのあっぱれのパフォーマンスでした。
彼女の演技や歓声が耳に入らないように ずっとイヤーホーンをかけていた真央ちゃんもあの点数は見てしまったのか?見なかったか・・・
150点という点数は 私たちから見ても高い壁でした。
あれを越えなければという思いの中100%のベスト+αを軽々出しても不思議ではないだろう少女だったら私もこんなに応援しなかったかもしれないなあと思いながら祈るような気持ちで見ていました。

真央ちゃんの演技のあとのインタビューで涙が止まらなかった偽らない彼女 (私も泣きはらしましたけど)負けを悔しいと泣いた真央ちゃんをますます好きになりました。

史上最高の高いレヴェルの競技の金メダリスト、キム・ヨナは強かった。余裕さえ感じた。
お母さんを亡くしたばかりのロシェットも今までで一番美しいと思いました。

ジンクスというのは存在するのか やはり青い衣装が勝ちました・・・。





ラフマニノフかガーシュインか

2010年02月25日 | weblog
重厚な和音をゆったり変化させて物語性に乏しい、アップダウンのないピアノ曲ですが、ご存知浅田真央ちゃんのフリーの曲目はオーケストラに編曲されたもので、ピアノソロより、耳にやさしい。弦楽器が束になって押し寄せる波は血が騒ぐほどの興奮を呼び起こす。
このようなダンス、舞踏要素のない曲、民衆のパワー・・・のような曲で自分を表現しようというのは そこまでのたった19年!の密度の濃い人生の蓄積が体の隅々に行き渡っているからこそ できるのだと思います。フィギュアスケートはもうアスリートの域を越えていますね。

荒川静香さんが「誰も寝てはならぬ」の曲でどうしても滑りたいと感じたのも、浅田真央さんがこの難解「鐘」で(一部のファンの不安をよそに)勝負したいと選曲したことに 私は音楽ファンとしてますます彼女を高く評価してしまうのです。
技術より表現力・・・(打撃より、守備?)の安定が勝負の鍵を大きく左右する今やすっかり円熟したフィギュアスケートの世界、明日の「女王決戦」をどきどきしながら見守っています。
タチアナ・タラソワ女史のスケート王国ロシアが勝つか 若い感性のカナダのコーチが新しい時代を構築するのか。ショートの「007」はキム・ヨナのボンドガールにほとんどのおやじさまがノックアウトでしたが(笑)・・・。フリーはガーシュインのピアノ協奏曲。曲だけなら断然ガーシュインが好きだけど ここまで彼女の努力が込められているラフマニノフを聴くと私もロシア音楽の神さまが真央ちゃんに栄光の鐘を鳴らせるような予感もする・・・。


平成22年2月22日

2010年02月22日 | weblog
この日の2時22分にお祝いをする!といっていたRちゃん、そういえばにゃんにゃんにゃんの猫の日。

二匹の野良姉妹を保護者さんから譲り受けて早6年・・。今や姉のちいは私なしにはいられないような立派な飼い猫になったのですが、妹ぽんはそんな姉を斜め上から「アネキのやつ、人間なんかにタマシイを売りやがって、ばかなやつ・・・」という態度。なかなか太い筋金入りのマイウェイ。猫らしい猫。
めったに他人の前に現れないので、ピアノの生徒さんも何度もお世話になっているペットシッターさんもぽんの姿を見たことのない人が多い。ここまでくると「ぽんさんにお目にかかれた!」級の有難さを演出しているよう。
人間の顔色よりも季節の移り変わりマンションから見える外に興味がある。洗濯機のボタンを押して勝手に洗濯をしたり、ウォシュレットをさわって水を出したり、やることが粋だ。
刺身の鮮度の判断も早いし、えさを数粒残すのも潔い。「ヨッ、粋だね。江戸っ子だね!」と声をかけると、「たいしたこたあねえよ。」とぷいと照れる。(横須賀生まれだけど)
ちいが生クリームやチーズが好きなのには見向きもせず酒のつまみ系にだけ関心を示す・・・。魚をおろしているとちゃっかり足元に居る。新さんまの塩焼きが美味しそうに焼けて食卓に乗った瞬間テーブルの下に・・・。3度目くらいだと「今年はもうさんまはいいわ。」とベッドの上。

この2匹を我が家に迎えたとき 二匹を両腕にだっこした写真を保護者さんへ送ろう!と思っていたのですが 未だにぽんは抱き上げたことさえないのだ。

猫の日に ぽんが我が胸に堕ちるのをのんびり待とうと誓ったのであった・・・。



写真 黒い方がぽんです。



失意のバンクーバー

2010年02月19日 | weblog
その日のために 考えに考え 練習に練習を重ねて臨んだアスリートたち。
鍛えぬかれた体躯というのは ほんとうに美しい。
一回勝負というのは演奏会にも共通するものがある気がして 観戦を楽しみにしている冬季オリンピックも半分が過ぎてしまいました。

その中で密かに応援していた選手が『今までのもの』をまったく表現できずに、失意の中に・・・。
みなさまにもそういう御贔屓の選手がいると思いますが、私のその人は男子フィギュアスケートのミラクル・ボディの持ち主ブライアン・ジュベール選手(フランス人)です。
何が好きかって、もちろん「顔」なんですけどm( )m 
ショートプログラム冒頭でまさかの4回転ジャンプで転倒してから何もかもうまくいかず 何一つ表現できずにショートが終わり、中一日で立て直すこともできず、フリーも終ってしまった。本人もきっと信じられない心境なのではないかと思います・・・。ちゃんとごはん食べてるかなあ。

どうしてこうなったのか どこから狂ってしまったのか 

オリンピックには魔物がいるらしいが、正確にいうとオリンピックの中にいる選手の心の中にそれはいて、まずその得体の知れない何かに勝たないといけない・・・。
ベストを発揮するというのは なんて難しいことなのか。

ジュベールやそのほかにもたくさんの思うようにパフォーマンスできなかった選手のみなさん 元気を出してください! 
そしてこれから試合に臨む選手の方々 自己ベストが出せますように!







 プログラム印刷できあがる

2010年02月12日 | 音楽教室
発表会1ヶ月前に、オリンピック開幕前に(笑)プログラム印刷が200部出来上がりました。
good jobです。
肝心の演奏も暗譜でレッスンができるようになってきたし、みんなの気持ちも集中してきたように感じ 充実したレッスン・・・音楽的なことに絞れるようになりました。ここからがたのしいのだ。
イメージがうまくつかめたら 各自自分の中でいやなところを納得するまで練習する。練習だけが不安をエネルギーに変えられると思います。
ここで練習の仕方が問題になってくるのですが・・・。
ただただ弾くだけではだめで・・・指や筋肉を壊す危険もあるので、体とよ~く相談しながら、冷静な部分練習が必要だと自分にも言い聞かせています。
私はショパンの革命と呼ばれているエチュードを弾く事にしたので、また左手だけ酷使することのない練習方法を考えなくてはいけないんだな、これがまたやっかいで、おもしろいところ。

・・・と日記には書いておこう。








ハチャトリアン

2010年02月05日 | 演奏会
浅田真央ちゃんの去年のフリーの曲、今年のショートの曲として知名度の上がった「仮面舞踏会」を作ったロシアの作曲家です。
1903年生まれ1978年没
ハチャトリアン作曲のヴァイオリン、クラリネット、ピアノの為の曲(三つの楽章からなる)を3月14日に演奏することになって 楽譜を引っ張り出してきました。派手な装丁ですよね。
ずいぶん前 ロシア人のバイオリニストと共演した時、彼はロシアでハチャトリアンの指揮のもと演奏したことがあった人で、「いつも酒臭かった。」と教えてくれました。
そう教えてくれた本人も ウォッカを水みたいに飲む人で、ロシア人の喉や消化器、肝臓は強力なんだと認識しました。
そういう記憶は鮮明なのに この曲はまったく覚えていなくて、書き込みもたくさん私の字であるにもかかわらず!何回か弾いても どう演奏したか覚えていないんですよね・・・。

今回は日本人のヴァイオリ二スと共演ですが、きっと一回合わせて本番だろうなあ・・という感じだと思います。
横浜の岩間文化センターというところの日曜午前中の演奏会です。

その前に待ちに待った冬季五輪開幕ですね。
真央ちゃんがんばれ~!キム・ヨナとノーミスで対決できますように。




タイムテーブル

2010年02月03日 | 音楽教室
3月13日の土曜日の発表会は夕方5時15分スタートということにしました。
今回去年より都心から離れたので、(でも駅からすぐ)遠方から参加してくださる生徒さんたちに少し配慮をしたいと思い リハーサル時間のタイムテーブルを考え中です。
ちいちゃなお子達は おねむ・・!の時間帯かもしれずと心配しつつ・・・。
比較的近くにお住まいの方はリハーサル後 一旦家に帰る時間もできるかもしれません。
(なぜ夕方スタートかといいますと、私立小学校や、高校では第2土曜日授業がある場合もあったからです。)

そしてべーゼンドルファーという初めてのピアノに呑まれないように、と祈りながら何度もシミュレーションをしております。

今回発表会に出演しない生徒さんも何人かいらっしゃって、そういう人たちのレッスンではなんだかすご~く優しい先生に変身しています(爆)