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 piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

chopin etude op.10-4

2010年09月30日 | 音楽教室
シューマンの楽譜を本棚にしまうと 代わりに取り出すのはショパン。
同じ年に生まれた代表的ロマン派の作曲家ですが 弾く側からだけ考えるともしかしたら対極にいるかな?くらい違う精神状態になります。
(おっとシューマンの話をするつもりはないのですが まだ基軸がシューマンなのかも。)

さてショパンのエチュードはどれも素晴らしい完成度を持っていて今更いうまでもございません。
まず 楽譜通り正しく弾くこと(アーティキレーション含む) イメージをまとめてその曲の音色を作り上げることをしなくてはいけません。
何人かの優秀な生徒さんたちが このエチュード集に取り組んでいて私もつい「まじ」になります。
さて この10-4も これが弾きたい!と思わせる魅力というか魔法がかかってしまうような何かがある曲です。
見えんけど おる。
練習すればするほど 取り憑かれるような面白さがあります。

写真はパダレフスキー版で、なぞのアーティキレーションです。
ペーター版や 春秋社はfpはありません。crescが同じ場所からありfpの場所にfzがあり同じ場所にf。です。crescからfまでーーーーがありcrescは素直にfにいけます。
左手でそれを表現することは可能ですが 右手の和音にfpとdimの松葉マークで8分音符を次のfの和音より小さく弾くという指示は多いに考える場所です。
crescはfpまでなのか?
左はどうしたって いけいけ状態で「え~dimなんかしてる場合じゃないよ!ちょっと今話しかけないで!」という気分の動き。
要するにパダレフスキー版は8分音符の何か表情を!とショパンが書きたいんじゃないかといっているのでしょう。
でも結局私が習った通りペーター版で和音にスラーをかけ8分音符も粘り気味でフレーズを終わるように弾いて、とパダレフスキーを訂正いたしました。その方が簡単なのだ。多数決だし。

でも 譜面を読むという面白さを以前ペーター版で練習したときには感じなかったのです。
今もペーター版だけ練習しているとそうなるでしょうね。

また戻ってしまうが シューマンの楽譜ってこんなふうに「え?」と止まるようなアーティキレーションがいっぱい。
私の生徒さんたちとは そういうことを話し合っていきたい。音符以外に真実が隠されているのでしょう。
勿論この件に関して ペーター版が正解だと私なんぞには言い切れないから こうアップしているのですが。伝わっているでしょうか、この文章力。^^;
でも答えは 過去の名演にあるのか?
それも違うんじゃないかって思うんですよ。
まちがってますか?
考えながら迷いながら弾く姿勢を大事に積み重ねるしかない。と なんというたよりなさーーーー。 





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