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いいピアノを弾きたい

シューベルト

2011年01月14日 | 演奏会
シューベルトは名前を聞くだけで 「ああシューベルト…。」と少し胸がざわつく作曲家です。好き嫌いでいえば大好きという意味のため息で、その音楽を尊敬して愛していますが、彼の人生を思い浮かべると涙が出てきてしまいます。
ピアノ曲は「シューベルトの音色」というものが必要で、イメージははっきりあるのに、再現するのは難しいものです。
その音色であの譜面を再現するのは 不可能に近い…としりごみしてしまいます。あまりに大事に思うのでおいそれと弾く気持ちになれない。
そんなピアノ曲のなかで比較的弾きやすいのが即興曲8曲でしょうか?



新しい生徒さんで発表会に作品142ー4を弾く方がいて 久しぶりにこの楽譜を読みましたが いいですねえ。他の即興曲と違って ウィーン気質 といわれるような 笑いながら死んでいく、粋なんだけど儚くて、、、という魅力が詰まっている終曲です。しみじみシューベルトっていいなあと感じます。
個人的に歌曲「糸を紡ぐグレートヒェン」をリストが編曲した曲を年末に練習していて 強烈にハマりましたが(汗) それと別の魅力を再認識し、いつか、いつかピアノソナタ全曲をじっくり弾く時間を作りたいものだと目標を持ちました。

142ー4はスケルッツオ、遊んだ、からかうような主題は4小節をひとつに感じて動いてみて、といったらすぐ雰囲気が出ました。リズムでシューベルトは存分に遊んでいますよね。
作品90より一歩闇の中に踏みこんでいく142の4曲。
1827年ベートーヴェンが亡くなった年この作品を遺したFranz Schbert。翌年その尊敬していたベートーヴェンの後を追うように亡くなった。彼の強い希望でベートーヴェンの隣に埋葬されている。31歳没。



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