N試作場

ジャンルにとらわれず、新しい組み合わせ、おもしろいことを考えていきます。

過去を破壊し、未来を創る

2012年07月06日 | 日記
午前中に所用を済ませ神保町へ。

一橋ビジネスレビュー・フォーラム「日本企業のグローバリゼーションとリーダーシップ」を聴講。

会場入りする前に、久しぶりに岩波書店へ立ち寄る。

購入したのは、

『BRUTUS』(アメコミ特集)

『怪獣博士!大伴昌司「大図解」画法』(河出書房新社)

『昭和ちびっこ未来画報』(青幻舎)

『ニコマコス倫理学 上・下』(岩波文庫)

大伴さんの本は、弥生美術館の展覧会へ行く前に読もう。


 * * * * *


さて、フォーラムについて、自分のメモも兼ねて、ざっとまとめます。

多少、雑になっているところはご容赦ください。

まず、一橋大学イノベーション研究センターの米倉先生のオープニングアドレス&問題提起。

タイトルは「成長戦略:過去を破壊し、未来を創る」。

これが15分とは思えない密度と面白さで、これだけでも来たかいがありました。

人口統計の話からスタート。

1980年に団塊の世代が40歳代で、働き盛りの年齢に人口の山があり、
バブルも重なり、内需がとても高かった。

今は、団塊世代の山は60歳代に移動し、40歳代には団塊ジュニアの小山がある。

次に、年代を追って輸出の状況を見ると日本は10%台で決して高くない。
内需依存型である。

出生率を見ると団塊世代は4人を越える。

つまり、4人兄弟が普通だった。ジュニア世代でも2を越える。

しかし、今は1.2~1.3の数字。

このように、これからは内需が落ち、一方、ブラジルなどの新興国が成長してくる。

そこでグローバリゼーションが必要となる。

一歩先にグローバルに踏み出したドイツ、韓国は、
先行したことで、今の成功がある。

人口5千万の韓国は外に出るしか生き残る道がなかった。

日経新聞2012.06.11の記事について。

韓国「自由貿易ハブ」へ着々
世界のGDPの6割 対中交渉で総仕上げ

※日経新聞のサイトで、無料の会員登録すれば読めます。

アジアの自由貿易協定(FTA)交渉を巡る動き。

韓国は、米国やEU(欧州連合)、ASEAN、インドと締結。

中国とは交渉中、日本とは交渉中断中。

 韓国が目指すのは、主要国・地域との関税を撤廃し、
 海外企業を含む製造拠点を韓国内にひき付ける「FTAハブ」だ。


そう、韓国はハブを取りたがっているのだ。

この状況で、日本にはTPPに入らないチョイスはない。

日本の農業には力があると思う。


そして、企業もグローバルの土俵で勝てる経営へ向かわなくてはならない。

そこでイノベーションである。

馬車を何台つないでも汽車にはならないと言ったのはシュンペーター。

DIAMOND ON LINE シュンペーターの冒険

求められるのは「技術革新」ではなく「イノベーション」である。

そこで例として話されたのが、

全米各150都市すべてに翌日宅配を可能にするのに飛行機は何台必要なのかという話。

詳しく書いているブログがあったので興味のある方はこちらへ。

この国の将来とイノベーションについて考える。

※市議会議員の方のブログですが、タイトルが長いので割愛します。


次に、日本は脱原発、脱炭素社会のリーダーになれる可能性があるという話。

今までの1/10のエネルギーで過ごすことができればスゴイことだ。
100年分の石油があれば1000年もつことになる。

ビジョンが大切。

ビジョンと言うと、その根拠は?と問われることがあるが、

そもそもビジョンに根拠はいらない。

例として挙げられたのが、JFKのスピーチ。

当時、根拠のない状況で「10年後に月に行くぞ」と宣言している。

そして、優秀な若者がNASAに集まった。

アメリカの宇宙事業に関するライス大学での演説

カリスマ一人に頼る時代は終わり、ピープルによる「創発」が世界を変えていく。

必要なのはカリスマではなくプロフェッショナル。

先日、ある外国人が、世界は“ eat lunch or be lunch ”(食うか食われるか)だと言っていた。

日本は“ be lunch ”になりかかっている。

米倉先生のお話はここまで。

会場で売っていた著書『未来をつくるイノベーション創発的破壊』(ミシマ社)を
購入したらサインをいただいた。

このフォーラムの後は、明治大学で定例の勉強会。

今日は、シャープのCSとグローバル展開についてのお話を伺うことができた。

終わったのは9時。

一日、集中して話を聞き続けたので最後のほうは少しクラクラした。


一橋フォーラムのリポートは、次回へ続けます。


締めの言葉

2012年07月01日 | 日記
タイトルを最後に歌ってしめる…みないな曲を集めたら面白いかなと思いました。

例えば、


さざんかの宿 大川栄策



まあ、これだと普通なので、

タイトルが不自然に長かったり、それ最後に歌うのどうなの?みたいな
面白いテイストのものはないかと探してみようと思い



大きな森の小さなお家 河合奈保子




長崎は今日も雨だった (1969)


バックコーラス混み合い過ぎでは…まあ、いいか。

それでオチとしては、



女のうなじ  角川博


「女のうなじ」って…。


ということで何となく曲を集めてみたのですが、
もっとちゃんと探せば面白いテイストの曲があるかもしれません。


で、今回、あらためて聴いてみると、はからずも、
日本の楽曲もイイナと、思ったのでした。