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請負・派遣の暗闇

2006-08-07 03:33:57 | 現状
hamachan のブログEU労働法雑記帳のコメント欄に書いたものを転載。その後、一部修正。
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コメント
この問題がやっと大きく社会問題化されて、うれしいというか、もっと早くやるべきだったといいますか。
実は、わたしも松下ひ孫受けの会社から、松下の子会社のある事業所に「派遣」されたことがありました。
そのとき、ひ孫受け・孫受け会社の名前、給与、保障を松下の子会社ではしゃべらないようにと支持を受けました。
表向き、別の派遣会社を通しているので、おそらく偽装請負かヤミ派遣でしょう。どちらにせよ、周囲に知られては困るわけです。
そのときにはぜんぜん労働法の知識もなく、自分たち派遣が悪いかのような印象を受けていました。だけど、「研究会・職場の人権」やLECの市販テキストなどを用いて学習するうちに、システム的な問題が少しずつ見えてきたんです。

求人広告を見ると、京阪神圏の場合、「派遣・請負」とまとめて呼称する企業もあります。実際、アルバイトの現場では、経験的に言って派遣企業の営業も含めて派遣と請負は同じと思っているフシがあります。

>「大阪労働局は、昔は松下とはケンカしな>い事で有名だった」んだそうですが、

>http://d.hatena.ne.jp/nami-
>a/20060801/p2

>今回の件はいささか目に余ったということ>でしょうか。

そうでしょう。一日12時間どころか15時間・18時間の勤務とか。目をつぶすリスクのある仕事とか。そこに入った人があまりの環境におどろいて1日か2日で勤められなくなって、やめさせられてのかやめたのかわからない形で退社だとか。また正社員は派遣よりもゆったりのんびり仕事をしているとか。ハッキリとノルマのめやすや目標を言わないで、際限なく「もっと早く・正確にやれ」と正社員がせかしたり。人を事業所に閉じ込める格好になって、昼休みに薬屋にでかけただけで派遣のアルバイトを侮辱・罵倒していたり。それに、派遣にはわざとみずほらしいユニホームをあてがい、ロッカールームも使わせないとか。昼休みにはバテてしまって食事もとれない人が必ず出るとか。休み時間に家族や友人に携帯で連絡とるだけで総スカンにするとか。そうそう、ひとつの職場に派遣はひとり、多く数えてもせいぜい3人くらいにとどめる。その3人も仕事内容や勤務シフト、入社時期が違う。そうやって社内政策的に孤立・排除の起こりやすい状態をつくる。いjめ・いやがらせの温床です。
また契約書には「ブランド会社の一員として誇りを持つ」なんてムリな一文もあるとか。つとめるその日になってあわてて契約書にメクラ判押させるとか。会社の掲示板を見ただけで「スパイ」よわばりだったり。人を中傷・密告している人だけが長く勤めているとか。いきなりの配置転換も。

たった一ヶ月つとめただけで、たくさんのおかしなことがありました。ネットでは、2ちゃんねるなどでムチャたたかれています。労働環境が悪い、人間関係が最悪などという内容がほとんどです。

他の派遣・請負も事情は似たりよったりです。労働行政がやっとやるべきことに着手してくれたことがわかっても、素直によろこべない。徒労感のほうが大きいです。






投稿 ワタリ | 2006年8月 7日 (月) 03時31分


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http://d.hatena.ne.jp/mustelidae/20060806
http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20060806/p4