幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか」明川哲也著 ”4つの宝物”

2020-02-18 08:02:08 | 本の紹介
(ドリアン助川) 2008年出版
・日本の自殺率24.0 メキシコの自殺率4.0(人口10万人あたり)

・友よ、私にはもう何もないのだ。すっかり消耗してしまった。もうなんだか、すべてがどうでもよくなってしまったのだ。

・「銀行なんか、どうでも良かったんだ、今思えば。だけどあの頃は、そこだけが私の生きる世界だと思い込んでいた・・・失敗したよ。私にはやり残したことがたくさんある。子供の参観日に出てあげたかった。子供の成長をただ黙って、じっと見守ってやりたかった」
「へっ、農薬飲んだ時には、そういうふうに考えられなかったのかい? だいたいお前は」

・「これが野生のトマト、ピンネリフォリウムの大群落じゃよ」
「なんて可愛い・・・ミニトマトよりも小さな実ですよ。でもこの、ひとつひとつの赤いかがやきと、くっきりしたがくの形は間違いなくトマトの祖先です」

・「よくできておる。花も実ものう。この野生種トマトのように、ほとんどの植物は鮮やかな色の実を持つ。なぜなら、食ってもらうためじゃよ」

・森が死ねば、川が死ぬ。川が死ねば、海が死ぬ。海が死ねば、人が死ぬ。全部つながってるんだよ。循環しているんだ。

・「実はトウモロコシよりもインゲン豆のほうが千年ほど古いんじゃよ。つまりのう、インディヘナの栽培の歴史は豆より始まったんじゃ。紀元前四千年の話じゃ」

・「ベルペッパーがここに?」
「そうじゃ。開拓民がおる間は豆と一緒に栽培されとったんじゃろう」

・「トウガラシは料理用にも使われたであろうが、医者にも大変重宝されたんじゃよ。トウガラシのカプサイシンは粘液運動中枢を刺激しよる。即ち、体内の粘液の分泌を促進し、去痰剤として働くんじゃ。風邪をひいたらトウガラシというのはのう、体内の循環を促して発汗させるという意味だと考えておる連中が多いじゃろう。・・・トウガラシには鎮静作用もあるんじゃよ」

・「宝は赤、宝は緑、宝は黒・・・赤がトマトで緑がトウガラシなら、黒は・・・やはりチョコレートじゃないですか」
「違うのうう」
「インゲン豆?」

・「苦しいなら苦しいって言ってくれれば良かったんだ。それだけで良かったんだよ」

・「タカハシ君が見ようとしていないだけであって、彼らが消えてしまったわけではないんだ。君の世界は君の認識しているものだけで作られている。だから逆に言えば、タカハシ君が見ようとしなければ、彼らは永遠に消えてしまうだろう。難しいことではないよ」

・「これは紅花インゲンの大先祖、元祖インゲン豆じゃ」
「このインゲン豆が赤いキドニービーンズかブラックビーンズかという問題じゃ」

・「この中央アメリカからアンデスにかけて、これまで見たこともない植物をようけ見付けおったんじゃ。野生のトマト、ピンピネリフォリウム。食用ホオズキのトマトル。チョコレートの原料になるカカオ。栽培すれば大量に保存できるかもしれないトウモロコシ、ジャガイモ、噛めば汗が出て気持ちがすっきりするトウガラシ、ピーナッツ。そしてこのインゲン豆の大群落だよ。モンゴロイドの大祖先様たちはこれでやっと、定住するという智慧を身に付けよったんじゃ」

・「宝は赤、宝は緑、宝は黒・・・」
「見事な豆です。黒い豆です」

・各国豆蛋白質接種率比較 2001年
メキシコ 6.07% 日本1.00%

・「へえ、そうすると、豆を多く摂っている国は自殺率が低いのかい?」
「そうだと言えるし、それもないとも言えるのう」

・「過度のサポニンは体内のヨウ素を外に出してしまう副作用を持ち合わせておるんじゃ・ヨウ素のバランスを欠けば、甲状腺にとっては良くない状態を招く。毛も抜け落ちる。毛髪にとって必要不可欠なもの、それがヨウ素だからじゃ」
「じゃから日本人は大豆を必ず昆布と炊いて、サポニンによって溶けだしてしまうヨウ素を補ってきたんじゃ」

・「第一の宝のトマトは、エテ公の生活に必要な色との関係を象徴する果実じゃったろう。第二の宝のトウガラシは循環の象徴じゃった。そしてのう、第三の宝インゲン豆は、静観、じゃよ」

・「しかし絶望から始まることもあるんじゃ。それを静観と呼ぶのじゃ。起きていることを静かに見続け、それを受けとめ、そこから始めるんじゃ。インゲン豆を食べて生きるということは実にその静観を追求することに他ならん。血塗られた歴史があろうと、叫びたくなる夜があろうと、取るに足らんみじめな存在だと言われようと、豆一粒を奥歯で齧って、じっと見続けるんじゃ。呼吸するだkでいいんじゃ。流されてもいいんじゃ。見続けること。理解すること。受け止めることじゃよ」

・「ワシらはお前さんが認知しておる世界だけに住めるネズミじゃからのう。お前さんが死んでしまえばワシらも消えることになる。すなわちワシらは、お前さん自身だったんじゃよ。お前さんはお前さんだけで出来ておるのではなく、お前さんが意識するものすべてだったんじゃよ・それがお前さんという命の正体だったわけじゃ」

・「本当に、タカハシは死んでしまったのかい?」・・・自殺です。

・「ケツアールコアトルの神はは、俺にこう言ったんだよ。生きろ、と。ただそれだけを繰り返したんだ」

・「第一の宝はトマト、第二の宝はトウガラシ、第三の宝はインゲン豆、そして第四の宝は、自分を信じることさ」

 自殺という終わり方が本当に否定されるべきことなのかどうか、ボクはこの物語を書いた後もまだそれを断定できないでいる。人の数と同じだけ世の中にはものの感じ方がある。美学としては一人ひとりの命の捉え方も違って当然であろう。・・・誰かが自ら果てたからといって、その人のかつての日々までを虚しいものと決めるけるかは、いささか乱暴なのではないとボクは思っている。ただ、ボク個人に関していえれば、自殺という選択肢はない。・・・ボクは常に自殺の可能性を考えた人間であった。このようなことを漏らすとみんな意外そうな顔をするが、どんなに明るく振る舞っていても、衝動的に死を考えない日は物心ついてから一日もなかった。ボクは時に、生きるのがとてもしんどくなる。・・・
 プロというのは飽きる事がない人間のことだよ。と、ある高名な作曲家に言われたことがある。・・・プロは飽きない。作家も飽きない。詩人も飽きない。ところがボクは飽きた。何もなかった。すからかんだった。そうなった以上、次の一歩を踏み出さねばならなかった。それはつまり、食べられなくしてやることである。
 日本語で自分を構築してきた人間が日本語の通じない場所に行き、慣れ親しんだ芸名さえ捨ててしまえばどんなことになるのか。これは、その名を育て、支えてくれた人々にもしかめっ面をしてみせる背信行為である。裏切りだ。そのことが充分にわかっていながらボクは旅立った。成田空港でボクは夜空の神に祈った。『我に艱難辛苦を』と。そして通帳のお金がすべてなくなるまで、帰ってくるのはやめようと思った。
 そんなふだから、場所を変えても、生きるのはしんどかった。いや、ますますもってしんどくなった。・・・
 ボクは探していた。壊れたようになりながら、「突破口を見つけようと焦っていた。そして、ボクはそれを耳にしたのだった。
 日本では自殺者が急増しているらしい。・・・ 自殺率のもっとも低い国がお隣のメキシコであるらしいこと。・・・メキシコに行くしかないと思った」

・いわゆるメキシコ料理というものが、メキシコに入って行けば行くほど見当たらなくなるということ。これが実に不思議だった。

感想
食べ物と考え方が自殺には影響しているのでしょう。

自殺率 日本24.0人、メキシコ4.0人
4つの宝物(自殺が少ない理由)
1)トマトの色
2)唐辛子(体の循環)
3)インゲン豆(静観)
4)自分を信じる気持ち

トマトが赤くなると医者は青くなるというほど、健康によいと言われていますからね。
豆類はトリプトファンが多く、トリプトファンはセロトニンの前駆体なのでトリプトファンを多くとるとセロトニンも豊富になる。セロトニンは睡眠ホルモンと言われているメロトニンの前駆体とか。
黒色のインゲン豆にはポリフェノールも多く含まれているそうです。
ポリフェノールは血液の循環を良くするそうです。
唐辛子も体の血液の循環を良くします。
メキシコ人はこの3つをよく食べているそうです。
やはり食べ物が大きいようです。

自分の考えだと思っていることが、実は食べ物に左右されているのですね。
Ca不足になると怒りやすくなるとか。
20代に本態性高血圧と言われ、一時降圧剤も飲みましたが、一生続くと思い、徹底した塩分摂取を抑えたらぎりぎり正常範囲になり、それから40年経過して、野菜&果物ジュースの影響か、下が80前半、上が120前半に。
本態性高血圧はどこへ行ったのだろうか?

かつホルモンによっても心身が大きく影響されていますからね。

そう考えると、食事の管理とホルモンの分泌をできるだけコントロールすることが、心身を冷静に幸せに保つことなのでしょう。

それと最後に、”信じる心”。
これは真っ暗なトンネルで出口の明かりが見えなくても、出口があるはずだと信じる心なのでしょうね。
人は希望を持つと耐えられ力が増すと言いますからね。
仏教でいう”自灯明”なのでしょうね。
ロゴセラピーは”自灯明”のようにも思います。

人生からの問いかけにどうこたえていくか?
ロゴセラピーがヒントと力を与えてくれるように思います。
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/logo.html
人が創る品質 -ロゴセラピー(ヴィクトール・フランクル「夜と霧」)-


最新の画像もっと見る

コメントを投稿