幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」ユヴァル・ノア・ハラリ著 ”人類のやって来たこと”

2017-11-13 02:48:48 | 本の紹介
1572年8月23日、善行を重視するフランスのカトリック教徒が、人類への神の愛を強調するフランスのプロテスタントの諸コミュニティを襲った。聖バルトロマイの大虐殺と呼ばれるこの襲撃で、24時間足らずの間に5千~1万のプロテスタントが殺害された。
フランスからこの知らせを受け取ったローマの教皇は、喜びのあまり、お祝いの礼拝を執り行い、画家のジョルジョ・ヴァザーリに命じて、ヴァチカン宮殿の一室を大虐殺のフレスコ画で飾らせた(この部屋は、現在、観光客は立入禁止になっている)。
その24時間に同胞キリスト教徒に殺されたキリスト教徒の数は、多神教のローマ帝国がその全存続期間に殺したキリスト教徒の数を上回った。

1969年7月20日、ニール・アームストロングとバズ・オルドリンが月面に着陸した。
その数か月前にアメリカ西部にある、環境が月に似た辺境の砂漠で訓練を受けた。
その地域には、昔からいくつかのアメリカ先住民のコミュニティがあった。
そして、宇宙飛行士たちと先住民のこんな出会いの物語-というより伝説-が生まれた。
ある日の訓練中、宇宙飛行士たちはアメリカ先住民の老人と出会った。
老人は彼らに、ここで何をしているのか尋ねた。
宇宙飛行士たちは、近々月探査の旅に出る探検隊だと答えた。
それを聞いた老人はしばらく黙り込み、それから宇宙飛行士に向かって、お願いがあるのだが、と切り出した。
「何でしょう?」と彼らは尋ねた。
「うん、私らの部族の者は月には聖霊が棲むと信じている。
私らからの大切なメッセージを伝えてもらえないだろうか」と老人は言った。
「どんなメッセージですか?」
老人は部族の言葉で何かを言い、宇宙飛行士たちが正確に暗記するまで、何度も繰り返させた。
「どういう意味があるのですか?」
「ああ、それは言えないな。私らの部族と月の聖霊だけが知ることをゆるされた秘密だから」
宇宙飛行士たちは基地に戻ると、その部族の言葉を話せる人を探しに探して、ついに見つけ出し、その秘密のメッセージを訳すように頼んだ。
暗記していた言葉を復唱すると、訳を頼まれた者は腹を抱えて笑い出した。
ようやく笑いが収まったとき、宇宙飛行士たちは、どういう意味なのか尋ねた。
彼によれば、宇宙飛行士たちが間違えないように苦心して暗記した一節の言いは次のようなものだった。
「この者たちの言うことは一言も信じてはいけません。あなた方の土地を盗むためにやって来たのです」

1876年、ベルギーのレオポルド二世は、非政府の人道支援団体を設立した。
公然と掲げた目的は、中央アフリカの調査とコンゴ川流域の奴隷貿易撲滅だった。
この団体は、道路、学校、病院を建設して、その地域の住民の境遇を改善する任務も負わされた。1885年、ヨーロッパ列強は、コンゴ盆地の230万平方Kmの土地の支配権をこの団体に与えることを同意した。
ベルギーの75倍の広さを持つこの土地は、以後、コンゴ自由国として知られるようになった。
だが、誰もそこに住む2,000万~3,000万の人の意見を聴くことはなかった。
間もなくこの人道支援団体は、成長と利益を真の目的とする営利事業になった。
学校と病院は忘れ去られ、コンゴ盆地では至る所で鉱山とプランテーションが開発され、これらを運営していたのは主にベルギーの政府高官で、彼らは情け容赦なく現農民を搾取した。
ゴム業界がとくに悪名高かった。
ゴムは工業化にとって必要性が急増しつつあったし、ゴムの輸出はコンゴの最も重要な収入源でもあった。
ゴムを収穫するアフリカの村人のノルマは増えるばかりだった。
ノルマに達しない者は、「怠け者」として残酷な罰を受けた。
彼らは腕を切り落とされ、村人全員が虐殺されることもあった。
かなり控えめに見積もっても、1885年から1908年までに成長と利益の追求と引き換えに600万人(コンゴの人口の少なくとも2割)の命が失われたとされている。
死者の数は1,000万人にも及ぶとする推定もいくつかある。

多くの動物が人により殺害され絶滅した。
大ライオン、おおなまけものもその一部。

ネアンデルタール人がいなくなった。
クロマニヨン人に殺害された。
あるいはクロマニヨン人により、食べ物が獲られるようになり、ネアンデルタール人の食糧不足が起きたために死滅した。
遺伝子の一部はクロマニヨン人にも引き継がれていると。

スペイン人のインカ帝国での大量虐殺。

感想
人類の歴史を改めて知り、考える本でした。
人類は愚かなことを繰り返しているように思いました。

動物界のトップに立ったことで、自然を破壊しているのかもしれないと思いました。


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