カッパ、スッポン、水蛇での死者の違い
2023.2
古事類苑の動物部七には、カッパ、スッポン、水蛇での死者の違い(善庵随筆)が、記載されている。
以下、本文
水中にて人をとり殺すものに、三つある。
一つは、カッパで、河太郎とも言う。
・・・
いまこの三つ、河童、鼈(すっぽん)、水蛇を比べるてみよう。
河童にとられたものは、口をあけて、笑うようである。
水蛇にとられたものは、歯をくいしばり、向こう歯が(上の前歯)が二枚かけ落ちている。
スッポンのは、わき腹あたりに爪を入れられて痕があって、死ぬ。
これでもって、分別できる。
しかし、いずれも肛門は、開いている。
世人は、肛門より入って、臓腑を食べると言っているが、間違いである。
すべての溺死は、肛門が開くものである。
何故かと言うと、水死するときは、口から入った水が、肛門から出る。それで、肛門が開くのだ。
「古事類苑」の動物部七、「善庵随筆」より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます