〔文部科学省の方針〕 (2013.10.26 朝日新聞)
・2012年、幼稚園や保育所向けに「幼児期運動指針」を定めました。指針では、「幼児は様々な遊びを中心に毎日計60分以上、楽しく体を動かす」としています。
・文科省のサイト「幼児期運動指針普及用パンフレット・「表(解説)」 ・「裏(図例)」には、体を動かす遊びの例が紹介されています。
・大切なのは、テクニックを向上させる練習より、遊びの要素を取り入れ、多様な動きをすることです。
・やってみたい気持ちがあれば、子供はその動きを繰り返し、上達していきます。
・結果に注目するのではなく、上達したポイントを見つけてほめるようにすると、「自分はできるんだ」という気持ちにつながり、運動の動機付けにもなります。
〔山梨大学大学院・中村和彦教授〕の提言。 (2013.10.26 朝日新聞)
・朝運動や朝遊びを取り入れる小学校が増えている背景には、幼児期の遊び不足への危機感がある。
・1985年と2007年、3歳から5歳までの幼児を対象に、運動動作を評価したところ、どの項目も07年の方が低かった。
07年の5歳児の発達度合いは、85年の3歳児と同程度。07年は小学3・4年生まで調べたが、85年の5歳児と同程度にしか発達していなかった。
・「昔は、夢中になって遊びにのめり込む中で多様な動きを経験し、上手になっていった。今は遊びが消えてしまい、いきていくために必要な動作ができなくなっている」
・昔の遊びをすぐに復活させるのは難しいが、足立小のように大人がリーダーとなって遊びを取り入れ、定着したら子供に任せるとよい。
〔十文字学園女子大学・鈴木康弘准教授〕の提言。 (2013.10.26 朝日新聞)
・幼稚園は半日で終わり、園庭のない保育所もあるので、家庭でも親子の遊び方を工夫できる。
・例えばボールで遊ぶなら、親が投げる速度や強さ、方向を変えると、子供がボールを捕るときに様々な動きを体験できる。
・生活習慣病が問題になる中、小さいうちに運動する習慣をつける重要性は高まっている。幼児期の遊びの大切さを知って欲しい。