低水準が続く子供の体力の底上げを図ろうと、文部科学省は来年度、就学前の幼児の運動量の目安を示す「幼児期運動指針」を専門家の協力を得て作ることを決めました。
小・中学生の体力不足の背景に幼児期の運動不足があることがわかってきたためで、「鬼ごっこ程度の運動を毎日」といった例示が盛り込まれそうです。
子供の体力は1985年頃をピークに低迷し、学校では、「まっすぐ走れない」、「転んでも手をつけずに顔面をケガする」などの例が問題化。専門家からは、「投げる」「走る」などの基本動作や運動習慣が幼児期から身に着いていないことが原因の一つと指摘されていました。
遊具の整備、親子体操など、地域との連携もカギといわれています。
(参考:読売新聞 2010.12.20)
〔 参 考 資 料 〕
東京都渋谷区の児童施設「こどもの城」で、23日、「第1回こどもの城おにごっこ大会」が開かれました。大会では、「宝取り鬼ごっこ」など、これまでの鬼ごっこをアレンジし、ルールを考案しました。
鬼ごっこは、道具が要らず、走ったり、止まったり、人をかわしたりという多彩な動きが自然に起き、チームワークや戦略など知的な面も楽しめます。
手軽に体力作りができるので、「優れた遊び」として見直しの動きが有ります。
(参考:読売新聞 2007.11.18)
鬼ごっこは遊びの王道 鬼ごっこが再び脚光を浴びています。道具が要らず、親子のスキンシップ、子どもの体力づくりにも役立ちます。
スポーツの要素を取り入れた新タイプのものも広がっています。
長年子どもの遊びの研究を続け、「鬼ごっこ博士」としても知られる、東京・渋谷区の児童館の羽崎産は、「幼児期からスポーツを始める子どもは増えているが、道具や技術が必要で、うまくいかずに興味を失う例も多い。鬼ごっこは道具が要らず、だれもが体を動かすことを楽しめる」と話しています。
(参考:読売新聞 2009.11.20)