ポーランドからの報告

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聖母マリア信仰の総本山、ヤスナ・グーラ僧院

2006年12月08日 | 一般

古くから聖母マリア信仰の根強いポーランド。その信仰の総本山となっているのが、チェンストホーヴァのヤスナ・グーラ僧院です。ポーランド人なら、いやカトリック教徒なら生涯に一度は巡礼してみたい場所ではないかと思います。

   

しかしこのヤスナ・グーラ僧院ですが、一般の(キリスト教信者ではない)日本人観光客にとって、魅力的な観光地かというと、また別の話になるかと思います。というのは、ここはやはり本来観光地というより、巡礼地の要素が強い場所で、それゆえ写真なども撮りにくい雰囲気があります。ユネスコ世界遺産にも、1991年に申請していますが、いまだに登録されていません。

大手旅行会社のパックツアーでは、ヤスナ・グーラ僧院が旅行日程に入っている場合もありますが、個人旅行でポーランドに行かれる場合は、キリスト教徒の方以外は、あえて日程に入れる必要はないのではないかと思います。

   

大手のパックツアーで、ヤスナ・グーラ僧院が日程に組み込まれているのには、理由があります。一つには、チェンストホーヴァはワルシャワとクラクフの間の位置にあるため、 観光バスでの移動の場合、ちょうどよい中継地になること。ワルシャワ→クラクフをノンストップでバスで移動すると、6時間以上もかかり、お客さまも疲れてしまいます。そこで、ワルシャワ→(4時間)→チェンストホーヴァ→(3時間)→クラクフと移動することで、無理のない観光プランにすることができます。二つには僧院内の見学が一切無料だということ(=安上がりな日程が組める)。三つ目には、 旅行を企画しているのがポーランド人なので、ポーランド人の発想として、チェンストホーヴァ訪問は必須という考えになることです。(日本の旅行会社のツアーでも、ポーランド国内の旅程部分は現地の旅行会社に下請けに出しているためです。)

   

ちなみに、名物の「黒いマドンナ」のイコンや絵はがきなどは、クラクフやワルシャワなど他の街でも、みやげ物屋に行けば買うことができます。というわけで、私としては、このチェンストホーヴァのヤスナ・グーラ僧院は、ポーランド旅行2回目以上の、リピーターの方にお勧めしたいスポットです。


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