今日12月8日は、「聖母マリア生誕日」です。
国民の90%以上が敬虔なカトリック教徒の国、ポーランドでは、イエス・キリストの母、聖母マリアは、イエスや前ローマ法王ヨハネ・パウロ二世と並び、国民から深く愛されています。カトリックの祝日となっている8月15日の「聖母マリア帰天日」と異なり、今日の生誕の日は、特に行事があるわけではありませんが、それでも、一人一人が聖母マリアへの思いを新たにする日ではないかと思います。全国のマリアさんの名前の日でもあります。
名前といえば、古来より聖母マリア信仰が強いポーランドでは、昔からマリアという名前がとても人気でした。元々響きが良いのに加え、マリーシャ、マリシュカなどの愛称もかわいらしいのが、その理由ではないかと思います。
日本同様、ポーランドでも、名前には流行り・廃りがあり、最近はマリアという名前の子供をあまり見かけませんが、それでも、アンナ・マリア、ベアタ・マリアのように、セカンドネーム(Drugie Imię)と命名するケースは多いようで、今でも根強い人気を誇る名前だといえます。
「マリア」が戦後にファーストネームとしてはほとんど見られなくなったのは、第二次世界大戦でナチス・ドイツがポーランド人の女の新生児に強要した名前だから、というのを聞いたことがあります。