ピョートルコフスカ通り、アルトゥル・ルビンシュタインの生家の斜め向かいに建つこの白い建物。通り側のファサードは普通の建物となんら変わらないのですが、側壁の窓から、なにやら沢山の人が通りを見下ろしています。
実はこれ、近づいてよーく見てみると、窓も人も全部、壁に描かれた絵なんです。
窓から通りを見下ろしているのは、ウッヂやポーランドのほかの街にいたユダヤ人です。この壁画は20世紀の二度の世界大戦で犠牲になった、ポーランドのユダヤ人を象徴とした現代アートなんです。
ウッヂには、第二次世界大戦当時、ワルシャワに次ぐおよそ30万人弱の規模のユダヤ人コミュニティーがありました。しかし1939年9月ポーランドがナチス・ドイツ軍に侵攻されると、ウッヂの街もたちどころに占領され、ユダヤ人はゲットーに強制移住となり、そこから各地の強制収容所へ移送され、命を落としました。
現在彼ら(ユダヤ人)らはこの街にはいないけれど、かつて彼らがここにいて、このピョートルコフスカ通りを歩いていたのだということを、思い出してほしい…そんな思いが伝わってくるアートでした。
ウッヂは現在イスラエル・テルアビブ市と姉妹都市となっています。
壁画といいピアニストのオブジェといい
現代アートに見るべきものがあり
いくのが楽しみになってきました。
この街にはペンション『デジャヴ』
というお洒落な宿があり、
以前ポーランド人からお薦めの宿と
紹介されて以来ぜひココに宿泊したいと
思っております。
ウッヂの街には、今回紹介したもの以外にも沢山の現代アートがあります。ぜひ楽しんで来てください!ペンション『デジャヴ』のレポートも待ってます^^