ポーランドからの報告

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「白い貴婦人の幽霊」の伝説

2007年02月25日 | 雑学

寒い冬に、さらに背筋が凍るような小話を一つ。

怖い話といえば幽霊や妖怪の話が一般的ですが、敬虔なカトリックの国ポーランドでも、幽霊の伝説がいくつか伝わっています。中でも有名なのが、ビィヤワ・ダマ(Biała Dama)-「白い貴婦人」 と呼ばれる幽霊の言い伝えです。

   

中世の貴族の国・ポーランドには、各地に幾多もの貴族のお城が残っています。その中の一つ、南西部の都市レシュノ(Leszno)にほど近い リズィナ城 (Zamaek Rydzyna) は、15世紀にヤン・リズィンスキのお城としてゴシック様式で建設され、17世紀末にバロック様式で増築・完成されたものです。総面積12ヘクタールを有し、ポーランド王スタニスワフ・レシチンスキ (Stanisław Leszczyński) の居城としても使われた、正方形の城と周囲の森と湖が大変美しい古城です。

このお城のチャペル(礼拝堂)に、深夜になると、白い衣服に身を包み、すすり泣きながらお祈りをささげている高貴な貴婦人の幽霊がでるといわれています。白い衣服を着ていることから、白い貴婦人-Biała Dama と呼ばれているのだそうです。

このリズィナ城は、きれいに改装されて古城ホテルになっており、レストランやバンケードルームでは、結婚式などの催し物も開かれれています。つまり興味のある方は誰でも普通に予約して宿泊することができますので、勇気のある方は、ぜひこのリズィナ城を訪問してみてください。とりわけ11月1日の万聖節の日(諸聖人の日)の深夜には、この貴婦人に会える確率が高いそうです。

 リズィナ城 (Zamaek Rydzyna)
  住所:pl. Zamkowy 1, 64-130 Rydzyna, Poland
  tel/fax: +48 65 529 50 40, 529 50 26
  アクセス:ポズナニ・ヴロツワフから約90km、
  ワルシャワ・クラクフ・ベルリン・プラハから約300~360km


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