ポーランドからの報告

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観光名所の落書き

2007年02月10日 | 一般

楽しみにしていた観光名所を実際に訪れてみたら... 汚くてがっかりだったということもたまにはあるかと思います。とりわけ老朽化や修復工事で汚いのならまだしも、人為的な理由、たとえば落書きで汚されていたら... 最悪です。

   

クラクフへの観光客のほとんどが訪れる、クラクフ郊外のヴィエリチカ岩塩坑。中世から残る岩塩坑として大変歴史的価値のある場所であることからユネスコ世界遺産に指定されており、とりわけ聖キンガ大聖堂などの数々の地下礼拝堂が大変美しいことで知られています。 しかしそれと同時に、残念ながら見るも哀れなくらい落書きがすごい場所です。

観光ルートであるダニオヴィチャ立坑の入り口を入ると、まずは地下64mまで木製の階段で一気に降りるのですが、すでにこの入り口から至るところ一面に落書きされています。ヴィエリチカ岩塩坑では、地下の岩塩坑という特殊な性質上、採掘後の空洞を支えるために、木の柱で足場が組んであるのですが、この木柱が落書きに最適!?らしく、一面いたるところ落書きだらけです。その落書きの一つ一つを見てみると、名前や出身地、訪問日を刻んだたわいないもので、本人たちは訪れた記念のつもりなのでしょうが... 白色に塗られた木柱の一番目立つ場所に、わざと目立つようにしてあったり... 他人の落書きを見せられる側は、決していい気持ちがしません。漢字やハングルの落書きも目立ちます。岩塩坑の管理会社側でも、この落書きには十年来頭を悩ませており、メンテナンスで木柱のペンキを全部塗り替えたり、落書き禁止マークをつけてみたりしているのですが、あまり効果はないようで、塗り替えた直後は落書きがなくても、しばらくして訪れると、残念ながら新しい落書きが増えています。(写真はポーランド・チェコ国境の町チェシンのお城の塔です。)


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