ポーランドからの報告

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日ポの架け橋に... 音楽を通じて、麻衣子さんとプシェメックさん I

2006年11月15日 | 人々

「人々」のコーナーでは、ポーランドで出逢った、素敵な人々をご紹介していきます。

まず最初にご紹介するのは、高村麻衣子さんと、プシェミスワフ・フミェレフスキー(Przemysław Chmielewski )さんのご夫婦。麻衣子さんは、ピアニスト、プシェメックさんは、バイオリニストの、音楽家夫婦です。

 

麻衣子さんは、3歳でピアノを始め、4歳から「桐朋学園こどものための音楽教室」にて学びました。第9回ミロシ・マギン国際コンクール(パリ)、シニアの部にて優勝、ショパンのワルツを力強く引き、ポーランドの先生方から高い評価を受けました。また第15回イビザ国際コンクール(スペイン)では、20世紀作品最優秀演奏者賞を受賞されています。

大学は早稲田大学第一文学部に進学。卒業後は2000年に渡仏し、パリのエコールノルマル音楽院にて3年間ピアノと室内音楽を学び、ディプロマを取得しました。

記念すべきデビューは、2003年、ポーランドにて。ワルシャワ郊外、ジェラゾヴァ・ヴォラにあるショパンの生家を始め、ポーランド各地にて、デビューリサイタルを行いました。現在、ソリストとしての他、室内楽奏者、伴奏者として、日本とポーランドを中心に、幅広く活躍されています。

 

一方のプシェメックさんは、1975年、ポーランド・ウッジの音楽家一家に生まれ、ポーランドウッジ音楽院、スイスローザンヌ音楽院にてヴァイオリン、作曲、電子音楽を学びました。第12回ポーランド国際室内楽コンクール第1位となったほか、ポーランド現代音楽協会国際アカデミーやオランダ、ドイツ、フランスなど数多くの国際音楽祭に参加し、ソロやアンサンブルで活躍されています。また、お父さまは、ワルシャワショパン協会前会長で、現在のポーランドを代表するピアニストです。

お二人は、麻衣子さんが、プシェメックさんのお父様にピアノを師事していたことがきっかけで知り合いました。お互いに音楽家の二人は、すぐに意気投合、昨年2005年の6月に国際結婚し、シャンゼリゼ通りにほど近いアパルトマンでの、新婚生活がはじまりました。

仕事でもいつも一緒のお二人は、P.フミェレフスキー&高村麻衣子のペアで、日本でも、バイオリン&ピアノリサイタルツアーを数多く手がけています。二人一緒にいると、自然と音楽の話になる、というお二人。とてもお幸せそうでした。


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日ポの架け橋に... 音楽を通じて、麻衣子さんとプシェメックさん II

2006年11月15日 | 人々

麻衣子さんご夫婦とは、今年の8月、パリ在住のお二人が、休暇を利用してポーランドに遊びに来ていたときに、クラクフでお会いしました。

お二人とお会いしたのは、クラクフ中央広場から徒歩2分、ミコワイスカ通りに程近いオープンカフェ、「Re」 というお店です。中央広場に近いのに、あまり混んでいない穴場スポットで、地元の人ご用達のビアガーデンとなっているスポットです。

麻衣子さんご夫婦の会話は、パリ在住とあって、もっぱらフランス語が中心。そんなわけで、一つのテーブルを囲んで、フランス語、英語、日本語、ポーランド語が飛び交う会話となりました。

   

ところで、麻衣子さんは、昨年、Maiのペンネームで、絵本作家としてもデビューされています。タイトルは、「Salut!(サリュ!)みんななかよし」 麻衣子さんとプシェメクさんの、結婚前の手紙のやりとりがヒントになって生まれたというこの1冊は、心に癒しと和みを...と、ピアノの演奏と同じ思いを込めて、日本語とフランス語で綴られています。

ピアノに哲学に絵本作家と、とても多彩な麻衣子さん、そしてだんな様のプシェメクさんの、これからのますますのご活躍を、期待しています。

   

さてさて、そんなお二人の近況ですが、明日16日から19日まで、ポーランド西部の町、シュチェチンで開かれる、 第4回国際現代音楽フェスティバル(IX Międzynarodowy Festiwal Muzyki Współczesnej im. Witolda Lutosławskiego) にて、コンサートを開かれるそうです。コンサートは、18日の土曜日、夜19時から、場所は Klub 13 Muz というところです。ちょうどその時期に近場にいる皆さんは、是非コンサートに出かけて、お二人の演奏を楽しまれてはいかがでしょうか?


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