ポーランドからの報告

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サバイバルお風呂

2007年01月11日 | ホテル

旅の疲れを癒す、就寝前のお風呂。でも宿泊したホテルでお風呂の湯がでなかったら悲劇です。かつての社会主義時代はともかくとして、現在のポーランドでは、通常のツーリストクラスのホテルで、お風呂のお湯がでないなどということはまずないはずですが、それでも万が一温かいお湯が出なかったときには、それなりに工夫の方法があります。

お風呂に入ろうと思ってシャワーの温水の蛇口をひねったのに、お湯がでなかったら... ?

工夫その一。しばらく間をおいてから、もう一度温水の蛇口をひねってみてください。今度はちゃんとお湯がでます。ホテルによっては、大量の宿泊客が同時期にお湯を使うと、お湯の温度が下がってしまったり、水量が減ってしまうところがあります。そんなときは、意地でもとがむしゃらに入浴するよりも、一・二時間待ってからの方が、苦労せずにすんなり入浴できます。

   

もしそれでもお湯がでなかったら?
工夫その二。青の冷水のほうの蛇口をひねってみてください。案外お湯が出ます。

というのは、ポーランドに住んでいて気が付いたのですが、この赤色の温水の蛇口と青色の冷水の蛇口、間違って逆についていることが多いんです(爆)!通常だと写真のように、左側に赤色の温水の蛇口、右側に青色の冷水の蛇口がついています。これがもし、左側に青、右側に赤と通常と反対に付いている場合、工事の際に蛇口の取っ手の部分だけ、間違えて逆につけてしまった可能性が高いんです。えっ~という感じですが、ポーランドではこのようなミスも発生します。

もしあの手この手を尽くして、それでもお湯がでなかったら?

そのときは残念、あきらめましょう。今年のヨーロッパは暖冬なので、一日くらいお風呂に入らなくても大丈夫です。(ちなみに今、ロシアとベラルーシの間でガス代をめぐっての交渉が亀裂しており、そのためポーランドやドイツなど、ベラルーシを通るパイプラインでガスの供給を受けている国で、ガスの供給量に影響がでる可能性があります。その場合は、本当にガスが止まって温水がストップしてしまうこともないとはいえません。今のところはそういうニュースは聞きませんが... )


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6 コメント

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Unknown (ぴっちゃん)
2007-01-11 22:26:26
都市部では発電所などの廃熱を利用して一般家庭にお湯を供給しているようですが、ホテルでは給湯設備は独立してるのでしょうか。

ガスと石油に関わるロシアとベラルーシの紛争は一応の解決をみたようで、今冬は安心ですね。でも、もしバルト海パイプラインが完成していたらと思うと、ちょっとぞっとします。
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蛇口の間違え (あきこ)
2007-01-12 21:58:42
サチコさんはじめまして。あきこといいます。
ほぼ毎日拝見してますが、興味深い記事ばかりで飽きません。
ところで、私はポーランドとはまったくと言っていいほどご縁がありませんが、なぜか南米ペルーに縁があります。
蛇口の間違えですが、じつはペルーでもよくあるんです。というのも、HはHotのではなくHelado(冷たい)、CはCoolのではなくCaliente〔熱い〕と間違えられるからです。
というのは、私の勝手な想像かもしれませんが当たらずも遠からずだと信じています。
ポーランドとペルーではかなり離れていますが、理由は違っても同じような間違いってあるんですね。
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コメントありがとうございます (Wasilewska)
2007-01-13 20:47:17

ぴっちゃんさん

>ホテルでは給湯設備は独立してるのでしょうか。

都市部であっても、ガス湯沸かし器は独自の物を使っているところが多いです。水量(水圧?)によってガスが付くタイプのガス湯沸かし器の場合、あちこちの部屋で一度にお湯を使おうとすると、個々の蛇口での水圧が下がって、湯沸かし器が点火しないことがあり、湯温が下がる原因になります。

またホテルによっては、暖房も、独立の暖房用ボイラーを持っているところがあります。独立型ボイラーだと、周囲の建物が10月1日から暖房、などと決まっていても、寒ければ独自の判断で自分のホテルだけ暖房をいれることができるからです。

>ガスと石油に関わるロシアとベラルーシの紛争は一応の解決をみたようで、今冬は安心ですね。でも、もしバルト海パイプラインが完成していたらと思うと、ちょっとぞっとします。

ロシアとの関係が悪化するたびに、ガス代が値上がりするのは困りますね。やはり天然資源のある国というのは強いです。ポーランドは先日、ついにリトアニアと共同で原子力発電に着手することを決定しました。ポーランドの特産品である石炭を使った石炭ボイラーがもっと普及すればよいのだけれど、難しいですね。
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Unknown (ぴっちゃん)
2007-01-13 23:07:41
お返事ありがとうございます。

ポーランドでは法的に未整備で、国内で原子力発電を実用化するには10年以上かかるという話を聞きました。

ところで、石炭ガス化技術というのがあるらしいです。石炭を高温にしてガスを発生してそれを燃料にするそうで、かなりクリーンなエネルギー源だそうです。この技術を持っているGEが近々ポーランドに試験プラントを建設するという話をどこかで読んだような気がしますが、確認できません。ヴァシレフスカさんが「石炭ボイラー」と呼ばれているのはこの技術のことでしょうか?
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コメントありがとうございます (Wasilewska)
2007-01-18 10:01:46

>石炭ガス化技術というのがあるらしいです。石炭を高温にしてガスを発生してそれを燃料にするそうで、かなりクリーンなエネルギー源だそうです。

知りませんでした。

>「石炭ボイラー」と呼ばれているのはこの技術のことでしょうか?

普通の石炭を使った暖炉のことです。石炭ボイラーという言葉は適切でなかったかもしれません。ポーランドでは昔、どこの家庭でも暖炉で石炭を燃やして暖をとっていたのに、セントラルヒーティングが導入されてからは、ガス暖房へほぼ完全に移行してしまいました。当時はガス代も社会主義国価格で安かったので、別段問題もなく、すんなり移行したわけですが、90年代の体制変換後は、ロシアとの関係が悪化するたびに、ガス代値上げに悩まされることに...

ところで、今日のニュースで見たのですが、ポーランドのウィナ・ゴーラというところの試掘井で天然ガスが噴出したそうです。もしここが生産ラインに乗れば、今後ポーランド・ロシアの力関係も微妙に変ってくる可能性もあのではないかと思います。
 
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コメントありがとうございます (Wasilewska)
2007-01-18 10:14:31

あきこさん、はじめまして。こんにちは。

蛇口の間違え、ペルーでもあるんですか!
実は世界中どこにでもあるのかもしれませんね。

ポーランドでは、殆どの場合、温水と冷水の表示はHとCの文字ではなく、赤色と青色で区別されています。それでもたまに付け間違いがあるのは、多分工事の人が、蛇口をつける際に何も考えてなかったからじゃないかと思います。。(温水の配管どっちだっけ、とか考えなかった)

水道の蛇口の部分、実は結構簡単に外れるので、間違いに気付いたら、そっと付け直しておいてあげるのが、一番親切かもしれません。
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