ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

異性の服装をした観光客40人逮捕

2008年07月17日 22時32分50秒 | 法・制度
出張や旅行でドバイを訪れる同僚や知人で、私にドレスコードを問い合わせてくるのは多くの場合、女性だ。私の返事は、だいたい決まって次のようになる。「肌の露出はなるべく少なく、スーツか長めのスカート、色は黒っぽいものが無難」と。今後は、これに「ただし、男性に見えないこと」という注釈を付け加えなければならなくなるかもしれない。

ガルフニュースによれば、5月に始まった異性の服装をすることに対する取締強化キャンペーンで、ショッピングモールなどで40人の観光客や訪問者が逮捕され、近く本国に強制送還されるという。

日本では、異性の服装をすることを禁じた法律はなかったと思う。UAEで禁じられているのは、イスラム法から来ているのだろうか。

男性の女装というのは、比較的見分けるのが簡単そうだ。モール・オブ・ジ・エミレーツで、明らかに男性としかみえない筋肉隆々の人がスカートを履いて大またで歩いていくのを見たことがある。スコットランドの伝統衣装でもなければ、男性がスカートを履いていれば、女装とみてよいだろう。日本では芸能界でニューハーフと呼ばれる人々が認知され、紅白歌合戦に出演したりもするようになった。彼ら(または彼女ら)は、あの格好をしてはおそらくドバイに入国できまい。

よくわからないのは、女性の男装というのは、どうやって見分けているのか。パンタロンスーツに身を包み髪が短い女性は、男装しているとみなされるのか。ジーンズなど、服装自体がどんどんモノセックス化している時代だ。いっそ、女性はスカートを着用のこと、と言ってくれた方が話が簡単なのにと思う。

総領事館から、今のところ注意喚起のメールは来ていない。逮捕者の中に邦人は含まれていないのだろう。普通の服装をしている限り問題はないとは思う。最近も服装について聞かれて返事をしたばかりで、少し補足が必要と思った次第。

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