ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

日本人のUAE入国ビザ制度の変更

2008年07月24日 22時20分08秒 | 法・制度
UAEへの訪問ビザの手数料が大幅に引き上げられることは紹介した。これは事前取得の必要がない観光ビザでの滞在が可能な日本人には直接の影響がない。

だが、その後もビザの制度に関する情報が五月雨的に報道され、混乱が生じている。今までは特定の国の国民にしか発給していなかった観光ビザを全ての国の国民に発給する、などという記事だ。日本人として気になるのは、従来は事前申請なく観光ビザで入国できていたのに、今後は事前取得しなくてはならなくなるのか、また手数料はかかるのか、といったことだろう。

そう思っていた矢先、タイミングよく、総領事館からメールが届いた。わかりやすいので、無断だが、一部を紹介させてもらう:

「日本国籍を含む33カ国の国籍については、今までどおり事前に査証を取得することなくドバイ空港から入国できますが、入国時に許可される滞在期間は30日(旧制度では60日)になります。手数料や健康保険料デポジットは必要とされません。

・ 30日以上滞在する場合は1回に限り30日間延長ができます。よって最大で60日間滞在できます。手数料は610DHSあるいは620DHSとなります。

・ 上記の制度を利用して60日以上滞在することはできませんが、UAEを出国して再入国すれば、再度30日の滞在が許可されます。但し、短期間に再入国を行った場合、入国を拒否される恐れがあります。出国から2度目の入国までどのぐらいの期間を空ける必要があるか明確な基準はないようです。個別のケースで判断されるようです。」

要するに、従来との主な違いは、観光ビザでの滞在可能期間が60日から30日に短縮されたことに尽きるようだ。

UAEに観光だけのために30日も滞在する人はいまい。問題になるのは、私がそうしたように観光ビザで入国し滞在している間に住民ビザを取得する場合だろう。私の事務所が入居するフリーゾーンでは、ビザの取得手続を代行してくれ、1週間で取得が可能だ。だが、市中ではスポンサーが長期休暇を取るなどして、住民ビザの取得に非常に時間がかかる場合がある。

総領事館からのメールによれば、入国管理当局内部でも混乱があるようだ。これから、ドバイに赴任する人には、総領事館のホームページをチェックするなどして、ビザに関する最新の情報を得ておくことを勧める。

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