ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

断食違反に1000ディルハムの罰金

2008年09月17日 23時17分42秒 | 法・制度
ドバイで、ラマダン期間中、日没前に公然と飲食をしたらどういうことになるか。そんな素朴な疑問に答える事件が起きた。

ガソリンスタンドの待合室でジュースを飲んでいた、レバノン人のセールスマンとロシア人の女性に、ドバイ軽罪裁判所(the Dubai Court of Misdemeanours)は連邦刑法313条違反の罪でそれぞれ1000ディルハムの罰金を言い渡した。この判決は、この種の犯罪に対する今年のラマダンになってから初めてのものだという。

この犯罪、法律上一ヶ月以下の懲役または2000ドル以下の罰金が課せられる可能性があるということらしい。

今回の件は、たまたま二人の行動をみとがめたアラブ人が警察に通報したことに端を発している。判決を受けた二人には気の毒だが、異教徒であってもラマダン期間中の日中に公然と飲食することはドバイで禁じられていることを、改めて認識させてくれる事件だ。

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3 コメント

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Unknown (松本)
2008-09-22 11:21:12
ドバイでそれも異教徒でも公然は全部ダメなのですか。

ひどく初歩的な質問ですけど、レストランやファーストフード店とかは、どうなっているのですか、昼間は。
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ラマダン期間中の飲食 (duke_h)
2008-09-22 21:39:23
松本さん:

ラマダンの過ごし方(http://blog.goo.ne.jp/duke_h/e/87c320fb764dd7666ac14ac9de808854)でも書きましたが、フリーゾーンのカフェテリアやファーストフード、ホテル内のレストランであれば、アルコールを飲めないという制約がある以外は、ほぼ平常どおり営業しています。それ以外のモールなどのレストランは閉まっているか、テイク・アウェイのみの営業となります。私がよく行く弁当屋は後者です。

もっとも、ブログで取り上げた事件は、おそらくは一罰百戒を狙ったもので、罰金を課せられるというのは非常に珍しいケースのようです。そうだからこそニュースになったものと思います。
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Unknown (松本)
2008-09-24 09:06:36
解説、ありがとうございます。ラマダンの過ごし方、の記事、見落としていました(大体毎日見ているのですが)、失礼。

持ち帰りだったらいいわけですね、でも人の出入りするレストランとかでそのまま食べるのは原則NGということなのですね。
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