アヒルのミューズ~LOHASの森~

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突然の相続人と、現代世相模様

2010-09-12 | 天然温泉~咸(かん)の湯~
台風一過のつかの間の秋にぬか喜びしていたは、
綾乃さんと夏のエアコン疲れをいやすために
久しぶりにこのLOHASの森に沸いている「咸(かん)の湯」へ行った。
そこで、あったBさんのお話を今日はしよう。

数日前のネットニュースで、100歳以上の現住所不明の数が全国で、
ななんと23万人もいるという話に、
もうビックリを通り越して、へ?日本は戸籍の信頼性が高い国だったんじゃないの・・・
と、日本の隠れた実態に

さて、話は戻すが、そのBさんが言うには、
ある日突然、とある社会福祉協議会の人から連絡と手紙が来て、
身寄りのないお年寄りの依頼で血縁者を探して欲しいと依頼があり、
もし誰か見つかったら後見人としての依頼をして欲しいと頼まれ検討致していたころ、
戸籍をたどった結果、
あなた様が、たった一人の血縁関係にある身内であることが判明しました。
つきましては、その方が先ごろ亡くなり、相続なども含めた
一連のことをお願いいたしたく・・・とあり、
血族関係の系統図などが同封されて色々な書類が、送られてきたとのこと。

おやまぁ。
まるで、昔絵本の中にときどき出てきたある日突然相続人になって、
莫大な遺産を引き継ぐということみたいだね・・・。
と言ったところ。
Bさん、そんなにたやすいことじゃないんだよ・・・と
突然身に降りかかった相続問題で頭を悩ませていた。

というのも、Bさんから棒きれで地面に書かれた、複雑な血縁関係図を
見てわかったことだが、
その亡くなった相続が発生している故人を、仮にAさんといしておこう。
そのAさんの存在は、これまでBさんのみならず、Bさんのすでに他界した両親や、
そのほか日ごろ付き合いのあった親戚関係(広義での冠婚葬祭で顔を合わすようなとしておこう)の誰一人として、その存在すら知らなかったとのこと。
しかし、戸籍からたどると、確かに相続人は、今やBさんひとりなのだとか・・・。


Bさんは、現代の少子化の世相を反映しているかのように、
すでに父方のお墓と母方のお墓の両方を日ごろから管理している状況で、それだけでも大変なことなのだそうだ。
先祖代々(江戸時代より前)から関係が続くお寺さんとの関係もあって、お墓を一つにまとめるということもかんたんには、ままならずの状況に悩んでいるとのことだった。

今回、相続人という立場を受け入れるには、
プラスの遺産のみならず、それ以外のもろもろにも責任を持つということになる。
つまり、すでに火葬されて“骨”になっているAさんの遺骨を引き取り、
その墓守と管理も引き受けることが、当然条件になるということだ。

結果、とても自らの置かれている状況から、
無理なことが多かったために、
Bさんは、社会福祉協議会の担当者と色々相談した結果、
「相続人放棄」の手続きをとることにしたのだそうだ。
社会福祉協議会の人も、Bさんの現状を色々理解した上で、
後は、当方で手続きをしますのでご安心下さいと一度は、すべて解決したかのように見えたらしいのだが、
その後ほどなくして、社会福祉協議会から、
戸籍上の相続権利者以外は、何かの手続きを起こしたくても、
そのための公的書類(除籍謄本など)ひとつ現在の規定では、とることができず、
結局Bさん自身にまず、
「相続権放棄」の申請を所轄の家庭裁判所に申請してもらう必要があること、
そのための、故人に関する除籍謄本をはじめとする公的な必要書類や、
血縁関係が証明出来る、つまりBさんがAさんと戸籍を追っかけることで
法的に認められる相続人であることを正式に現時点で証明するための書類を
複数の役所からすべて取り寄せることなど、
それはそれは、かなりたいへんなことになってるのだそうだ・・・・

相続をするということは、
必ずしも預貯金と言った現金や、家や畑などの不動産などのみならず、
場合によっては、借金などの債務も相続の対象になることがある。
色々な意味で、大変だし、よく耳にする
「骨肉の争い」というのは、大抵、“遺留分”というものを巡って、
ハンコを押す押さないでもめるようだ。

Bさんとしては、とにかく存在さえ知らなかったAさんではあるが、
その人が安らかに眠ってもらえるように最後に出来ることは頑張るということだった。

ん。そのBさんが放棄するAさんのプラスの遺産は、
相続人がいなくなることでどうなるか、気になるって?

今の法律では、相続人不在の場合、10年間どこかに遺留されて、
その後、「国庫」に「国庫金」として寄付されるシステムなのだとか。

昔、イギリスの国の社会保障制度を称して、
「ゆりかごから墓場まで」と習った記憶があると綾乃さんは言っていたが、
今や日本の戸籍も、初めにかいたような状況だし、
自分の死後の段取りをきちんとしてゆかないと、
大変なことになるようなきがした・・・と。

あ、ちなみにお墓の石の下にいるときは、
ぼくは、東京深大寺の動物霊苑にいるんだよ

今年は10月に国勢調査がある年だね。
死亡届けが出ていないことが主の理由で、
戸籍上は生きていることになっている100歳以上の現住所不明のお年寄りの取り扱われ方が変わると、日本の人口はどのくらいになるんだろう・・・

お~い、みんな~
いきてるか~い




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