随分前ですが、熱中症で友人を亡くした経験があります。
彼は高校時代は水泳部で、現役で大学に入学し、そこではボート部に所属していました。
大学入学後、数ヶ月で亡くなりました。
原因は熱射病によって生じた多臓器不全でした。
彼は体格も体力にも恵まれていたのですが、このような悲劇が起こってしまいました。
熱中症はこのように死に至ることもある恐ろしい症状です。
これから次第に暑くなってきますが、実はこの症状は夏だけでなく、春や秋にも頻発します。
特に季節の変わり目は気温が不安定であるため、体が暑熱馴化(acclimatization) できずに熱中症になることがあります(その友人が亡くなったのも確か梅雨前であったと記憶しています)。
注意しなければならないことはいくつかあります。
- 常に水分補給をする
- 睡眠不足に注意する
- 無理な運動はしない
- 服装に注意する
などがあります。
水分補給は運動前後、運動中にも行います。さらに注意しなければならないのは、水分補給をしていても脱水症状を起こすことがあるということです。
脱水症状は消失量が摂取量を上回れば起こります。つまりいくらたくさんの水を飲んでいても、それを上回る発汗があれば脱水症状になることもあり得るわけです。このような状況では脱水症状の特徴である”喉の渇き”を自覚しないことがあるので要注意です。
このような状況を防ぐために、摂取する水分の中にある程度の食塩を加えておくようにするといいですね。
0.1%から1.0%程度の生理食塩水にしておくといいでしょう。
子供、ご老人の方など特に被害者になりやすいです。
お気をつけください。