カイロプラクターは、来院された患者さんの症状を改善させることが一番の仕事です。
これはぼくのようにスポーツ障害を専門とするカイロプラクターでも同じこと。アスリートの怪我の回復のお手伝いをするということです。
予防医学という言葉を最近よく耳にします。これは読んで字のごとく、病気や怪我を予防するというのが、その趣旨ですね。
「運動前にストレッチでウォームアップすると、運動中の怪我の予防になる」とよく言われますが、これは果たして本当なのでしょうか?
以前スポーツ医学の文献でこのことに関する論文を読んだことがあります。そこではウォームアップと怪我の発生率の相関関係について書かれていました。
運動前にウォームアップをした人と、しなかった人の運動中の怪我の発生率を調べた論文です。
その論文の結論は、「運動前のウォームアップはスポーツ障害の予防にならない」ということでした。
これは意外と思った方も多いのではないでしょうか。
実は運動前のウォームアップで怪我をしてしまう場合もあるくらいなんです。体が温まっていないところで、急激なストレッチなどをすることが原因となります。
それでは、どうすればよいのか・・・本格的な運動を行なう前にストレッチではなく、ウォーキングや軽いジョギング、自転車漕ぎなどの全身運動を行なうのがいいでしょう。
患者さんには運動前のストレッチはしないように注意しています。