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京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

「さんしょ」192号を読んで

2025-06-04 12:33:25 | 俳句
「さんしょ」192号を読んで
        金澤ひろあき
 今年も新茶の季節になったのですね。「さんしょ」192号と御地の新茶と頂き、ありがとうございます。
  古茶新茶 農水大臣交代する    ひろあき
 5月に入っても、高値が続くお米。担当大臣が交代し、打開できるのかどうか。生活に直結し、他への影響も大きいだけに、重い課題です。
  備蓄米 山積み見せても米高騰   山口美代子
 米価が高くなっても、大半の農家の方の収入増にはつながらないと聞きます。このような生きて行くのに大切な問題を、口語俳句はしっかり詠む。その良さを実感します。
チラチラ桜鍬の手入れせなきゃならん 鈴木和枝
 先年「離農」という句集を出されましたが、まだ耕すことを続けられているのでしょうか。桜の花の様子で、農作業という生活に結びつくことを考えるのです。「せなきゃならん」という話し言葉も実感を伝えます。
  スマホにも書いていないシルバーの休日 松本克行
 私もシルバーの仲間入りして、幸いにもまだ仕事をやっています。居場所があり、役立てるというのは生き甲斐になりますが、さてどこまで続けられますやら。
 そんな状態ですので、この句の淋しさ、自分事として感じます。自分事と思えるものに出会うと、価値を感じます。
 同じように仕事の句として、
  でで虫のつのだす順に仕事する     山川遊狐
 「でで虫」は我が身の象徴でしょうか。「老」の字はないものの、これも私にとって自分事のように感じました。自分ペースで生きて行くしかないですしね。
  雪がいじめて庭の木ふとくなったな   同
 この句も、私達への応援歌のようにも思えました。


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