京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

イメージ詠 「水たまり」

2016-09-21 13:08:37 | 日記
イメージ詠 R君の絵より 「水たまり」
      金澤ひろあき
思い通りにゲームに勝てない少年は
友達の輪から離れた
夕方がやがて夜になろうとする
むかし逢魔が刻と呼んだ時間

目の前に大きな水たまり
空には決められた通りに
星と月が並ぶ
水面には星と月がさかさまに映る

世の中みんなさかさまだ
少年は水たまりに石を投げ
彼の革命をこころみる

気がすまない少年は
水たまりに入り
足でかき乱す

 R君は私の知り合い。絵を趣味にしておられます。
彼の絵をもとに、イメージを言葉にしてみました。

フリー句「夏空の下」

2016-09-21 09:30:22 | 日記
フリー句 自由連句「夏空の下」の巻                       

抜けるような夏空の下旅おわる    金澤 ひろあき
熱抜けて長袖ほしい夕の風      青島 巡紅
三重の塔に若葉をゆらす風      ひろあき
青嵐やベートーベンの偏頭痛     巡紅
頭痛もち同士の巡礼古い友      ひろあき
針穴に糸通す力頭痛越え       巡紅
念力が通ってひらく桐の花      ひろあき
念仏のパワーより効く自分らしさ   巡紅

巡紅さんの「ベートーベンの偏頭痛」。言い得て妙。
ベートーベンって、難しそうな顔をして、いかにも
偏頭痛で悩んでいそうですね。