ずっと使い続けていたオーブンレンジが１年前に壊れ、新しいのに買え変えた。どうせ買うなら良いものが良いだろうと、ビストロにしようと思って、長男に相談したら、そんなに高いオーブンレンジを買っても、どうせ使いこなせないのだから、安いので良いとすぐに却下され、私が単身赴任中使っていたような安物のオーブンレンジに換え買えた。ところが、食パンを焼くと、かさかさに乾燥してしまい、パンが全く美味しく焼けない。まあ、こんなものかと余り深く考えていなかったのだが、最近、パンのパサツキが気になりだした。妻も、パンがぱさぱさだとか、焼けすぎて固くなっているとか、苦情をもらすようになってきた。
毎日のことだから、パンが美味しく焼けるということは大事なことだ。幾ら美味しいパンを買って来ても、どうせ家で暖め直して食べる。そのときに、パサパサにしてしまったのでは元も子もない。ただし、私が買おうといい出すと、やれ焼き方が悪いからだとか、使い方分かっていないからだとか、どうせ使いこなせないのだからもったいないとか言ってくるだろう！それは非常に面倒なことだ。
そこで、ひとつ思いついたことがある。長男に美味しく焼けるトースターを選んでもらって、そして、夏休みにこちらに来るときに、買って持って来てもらう。妻には、優しい息子で良かったね！と、とぼけて返事をしておけば、万事、うまくことが運ぶだろう。トースター購入代金は私が出すことにすれば、選ぶ手間と買いに行く手間の二つだけ、そのくらいは息子なのだから、親に貢献しても良いと思う。妻と余計な摩擦を起さずに、全て丸く収まると思うのだが、これは、虫の良すぎる話だろうか？
