稲田防衛大臣が辞任し、安倍首相は、大臣任命責任は全て私にあると語った。
「任命責任」という言葉、国会では大臣が失言したり、逸脱があったりすると、必ず、野党は任命責任を問題として首相に詰め寄り、声高々に首相を追及する。いつも良くみる光景だ。しかし、未だかつて首相が任命責任を取ったという実績は全くないのだろう。だからこそ、大臣が辞めるたびに、任命責任は私にあるといって憚らない。任命責任を取ったという実績がないのだから、この言葉を口にしても、何の実体も、重みも伴わないわけだ。これは、国会議員特有の隠語なのだろうか?世間一般とはかけ離れすぎていて、どうも理解できない言葉だ。安倍首相に聞いてみたい。「どのようにすることで任命責任を取るおつもりですか?」と・・・・。
まあ、自分の指示したことが失敗に終わると、何かと理由を付けて、部下のせいにし、生き延びているのが政治家というものなのかも知れない。その影にはどれだけの国の税金が無駄使いされたり、国民が不幸にどん底にたたきつけられたり、場合によっては命を落としたりしているかと思うと、その無責任振りには腹が立つばかりだ。