DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

保護したものは廃れていくのが常だ!

2017-01-30 23:47:32 | 雑感

 国内産業の保護をうたい文句に、実施された政策で、実際に保護が有効に働いたケースは非常に少ない。多くは、保護されたものは、衰退し、廃れていく運命にある。これは、保護の仕方の問題であるとともに、保護される側の問題でもあるように思う。

 例えば、日本の農業、国内の農業を守るため、高い関税を掛けて、輸入を抑える政策が取られる。ところが、農業者は保護に安住してしまい、その結果、国際競争力が極端に低下してしまったのがこれまでの日本の農業の姿であったように思う。

 合衆国は、国内産業保護、雇用を確保するため、ここに来て保護主義に急傾斜してきており、その結果として、トランプ政権が誕生したように思う。日本では古くから、「可愛い子には旅をさせろ!」という言葉がある。それは、保護するのではなく、現実の厳しさを肌身で知り、それに打ち勝つ力を付けさせるということなのだろう。

 育てること、保護すること、どちらも必要なことであるが、どうも保護するというと、外敵や障害を遮断することに、重きが置かれてしまう傾向があるようだ。守られ、保護された環境の中では強さや独自性は育たない。その結果、却って悪い結果を招いてしまう。むしろ、育てることに重きを置き、長所を引き出し、伸ばしていくということの方が効果的なのではないかと思う。

 今まで合衆国にはアメリカンドリームを夢見て、世界中から若い才能のある者たちが集まってきて、合衆国を発展させてきたように思う。保護主義に傾き、そうした動きを止めてしまうならば、合衆国に才能の持った者が集まらなくなり、廃れていく運命にあることは想像に難くない。それでは、これまで合衆国に集まっていた才能ある者はいったいどこに向かうのだろうか?彼らを上手に受け入れ、才能を開花させる場を提供できた国が、合衆国に代わって、世界のリーダー的な国になることだろう。

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トランプ氏のツイッターはいただけないね!

2017-01-30 11:13:34 | 雑感

 トランプ氏の言動は今世界の注目の的になっているが、その乱暴な手法はどうもいただけない。特に、ツイッターなるもので、直接、情報を発信して、世の中を惑わしている。単に、個人がツイッターでささやく程度ならその影響は大したことにはならないが、合衆国大統領が、ツイッターで他国や企業を攻撃するというのはどんなものか?

 新しい時代になったと言えばそうなのかも知れないが、それにしても、傍若無人過ぎて、ついていける人は少ないのではないだろうか?

 影響力を持っている人はその言動に慎重が上にも慎重を期し、熟慮の上で発言して欲しいものだ。一つの不用意に発した言葉が、多くの国、多くの人々に多大な影響を与える可能性があることをもっと知るべきだろう。だからこそ、国のトップにあるものは、声明を発する前には、側近や閣僚と協議を重ね、検討しているのだろう。それをその時々の思いつきで、キーボードを打って、情報を発信されたのでは周りの者は溜まったものではない。

 合衆国の国民の雇用を守るというスローガン。そもそも合衆国自体、他民族国家、人種のるつぼ的な国なのではないか?世界中から能力ある若者が一旗上げようと集まってきて、多くの能力を結集しているからこそ、合衆国は栄えてきたのではないのか?それを、一部の白人の雇用を守ることに目を奪われ、自国が置かれたこうした歴史的な背景を無視していると、そのうち、合衆国自体が廃れていくことになることをしっかりと認識するべきだと思うのだが、いかがなものだろうか?

 

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行きつ戻りつ!(全豪オープンテニス)

2017-01-29 11:11:15 | 雑感

 全豪オープン、錦織圭が初優勝なるかと期待された大会だが、結果的に見ると、ロジャーフェデラーに4回戦で負けてしまい、敗退に終わった。

 それにしても、男子ではランク1位のマレーも、ランク2位のジョコビッチも早い段階で若手に負け、テニスも新時代に入ったかと思ったら、何のことはない、一時代王者として君臨していたフェデラーとナダルが決勝に進んで、今日、決勝戦が行われるという。女子の方も、ランキング上位が悉く破れ、これも一時代、王者として君臨していたビーナス姉妹が決勝戦を戦い、妹の方が優勝した。男女揃って、若手が頑張ると同時に、さらにその上を行き、一時代前の選手が頑張って優勝を飾るという皮肉な結果となった。

 時代というものは、このように行きつ戻りつして進んでいくのだということが良く分かった大会となり、非常に面白かった。全盛期を過ぎても、頑張っていれば、何とかトップに返り咲けるものだということが良く分かり、一つの励みになりそうだ。ぼちぼち頑張ることにしようと思う。

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逝った後に残った、一冊の句集!

2017-01-28 13:53:19 | 雑感

 姉(三番目の姉)が逝った、享年77年。29歳にリュウマチに罹り、それ以来、病気との闘いの日々だった。その間、病気に効くと聞くと、日本各地に出向いては、その方法を試した。プルン、プロテイン、マイナスイオン等々、数え上げたら限がない。少し調子がよくなると、それにのめりこんだが、効果は一時的で持続することはなかった。指は曲がり、足腰は弱って、歩くことさえままならなくなった。曲がった足に血流が行き届かずに、足首から下を切断という事態にまで追い込まれ、車椅子生活となった。それでも、姉は必死に生きた。痛みに耐えた。そばで見ている私たちの目には、その生活ぶりが痛々しく、言葉を失うこともたびたびあった。そして、ついに、旅立ってしまった。本当に、お疲れ様でした。これからは、痛みのない世界でゆっくりとお過ごしください。

 この間に、書き留めた俳句の数々、平成15年から今日まで書き綴られているノートを姉(故人の妹)が一冊に製本し、親族に配った。闘病の日々を綴った俳句だ。昨日、葬儀の後に、手渡され、もらって帰ってきた。

 この句集で、私の手元には、2冊の句集が残ったことになる。一冊は長姉が残した句集、そして、もう一冊はこの句集だ。姉二人して良くも丹念に書き綴ったものかと感心せざるを得ないし、私にはとても重いものだ。でも、じっくり心を据えて、読んで見ようと思う。

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崇高な理想はもういらない?

2017-01-24 00:22:25 | 雑感

 何かと話題の多いトランプ合衆国大統領だが、言っていることは至極単純で、自分合衆国民の利益を確保し、国民が潤うようにしたいというのが本音だろう。単純だから、理解しやすいし、国民の支持を得たのだろう。ただし、ここで言う国民がどういう階層の国民か、どういう生活をしている国民なのかということが問題なのだ。少なくとも、エリートと言われる人たちではなく、一歩、世の中の動きに遅れがちで、置き去りにされがちな人たち、なのだろう。トランプ氏の庶民感覚がそういう人たちの共感を呼び起こし、多くの得票を得たのだろう。トランプ氏は大金持ちだが、感覚や発想は庶民そのもの、決して理想や崇高な理念を追い求めてはいないようだ。

 これまで歴代の大統領は、何をしてきたか?極々一部の人たちの利権を守るため、利権を獲得するためか、遠方まで出向いては戦争を仕掛け、そして、結果的に、国民に多大の負担を強いてきたように思う。世界の指導者という思い上がりが、多分に存在していたように思う。私が思うに、トランプ氏はそんなことはどうでも良く、自分たちが富みを享受できるようにしたいと考えているのだろう。この発想自体は自然であり、何の不思議もないし、分かりやすく、賛同も得られるだろう。これまで合衆国大統領は、世界の指導者的な立場で物を言い、振舞ってきたが、これからは、合衆国一国の指導者なのだという自覚さえ、しっかり持っていてくれたら、何も言うことはない。果たして、それができるかどうか?もし、力を背景に、強引に物事を推し進めようとするならば、世界中から反発を受け、まさに四面楚歌の状態に陥り、合衆国が孤立化して行き、結果的に合衆国に不利益をもたらすことになるだろう。そうなったら、合衆国は北朝鮮以上に誠に厄介な国になってしまうだろう。そうならないことを期待したい。

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