朝、松のやで、朝定食を食べる。注文するのはいつも「ソーセージエッグ定食に決まっている。それに冷奴が付いている。そこには刻みネギと下ろし生姜が乗せられている。私は、ネギ遠い生姜を避けて、和がらしを添える。以前は、生姜で食べていたが、いつからか、こういう食べ方をするようになった。
子供のころ、豆腐屋が笛を吹きながら、売りに来ていた。笛の音を聴くと、容器と小銭を持って、通りに出て、豆腐屋から豆腐を買った。その時、豆腐屋は容器の辺に和がらしを付けてくれる。まあ、そんなわけで、冷奴を食べる時は和がらしと決まっていた。
長ずるに従い、人を真似て、生姜下ろしで食べるようになっていた。でも、最近では、和がらしが中心に変わってきた。子供の頃食べていたその味の記憶から、なんとなくそう変化して来たのだろう。
豆腐屋と言えば、いつもの豆腐屋(配達人)が自転車を止めて、ドジョウを獲っていた。見ていると、獲ったドジョウを豆腐の容器に入れて、持ち帰って行った。子供心に、「ドジョウの匂いが付いてしまうんじゃないだろうか?」「豆腐屋の店主に叱られるのではないか?」と心配したものだった。
ある時、桜祭りに出かけて行ったら、その豆腐屋が屋台をやっていた。私は馴れ馴れしく、近寄って、おしゃべり。私の馴れ馴れしさや大胆さこの頃から既に開花していたようだ。