人の目はカメラとは違う。同じものを見ても、人によって、見え方は様々だ。カメラの場合は、レンズを通して映し出される画像には多少の違いはあっても、大差はない。
人は経験や知識、興味関心、色彩感覚等々に色付けされ、意味付けされる。そして、記憶に残される。だから、例えば100円ライターを見て、ある人はデザインの良し悪しに着目するだろうし、ある人は使い勝手に、またある人は、着火方式の違いに気づく。
人と話していて、この人は自分と物の見方、考え方が似ている、全く似ていないと感じる。話が合う合わないは本当に微妙だ。
自分と相手が興味関心が全く違っていたら、会話にもならない。どこか似ているようで、でも、微妙に違っているから、相手に興味が湧くし、惹かれもする。話は弾み、関係が深まっていくというものだ。