我が家は、読売と朝日を3か月交代で購読している。私自身としては、新聞を替えるのには抵抗があるのだが、しかし、読み比べて見ると、新聞によってニュースの取り上げ方が大きく異なる。複数紙を購読すればそれが一番なのだろうが、それには、家計の問題も出てくる。そこで、3か月ずつ交代という現在の形に落ち着いた。
今月で契約が切れ、来月からもう一つの新聞が配達される予定だ。契約の切れる新聞販売店から購読契約を取りに来たのだが、夕食の支度をしている時や、妻の入浴を始める時など、間の悪い時に来るのが重なって、2回程後にしてくれと断っていた。今回、またも、契約取りに来た、どうせ変えるのは決まっているわけだから、迷うことではない。サービス品として、洗剤を置いていくというので、「無香料のを頼む。」と伝え、後で、玄関前に置いておくとことで話がついた。いつものことだからと、契約書も良く確かめずに済ませた。
一通り用事を済ませ、サービス品と契約書を確認したら、洗剤はばっちり香料の入っている品物、契約は来月からとなっているではないか!早速、昨日、新聞販売店に出向いて、事情を説明して、契約を変更してもらった。
対応してくれた人が店長で、その人が言うには、「実は、ここは前の店長が経営破たんし、配達網が壊れてしまうと大変だということで、私にここに来たのです。よろしく!」と言う。「新聞販売店は黙っていてももうかる筈なのに何で経営破たんしたの?」と聞くと、「一時よりも広告収入が1割以上減っている。それに、従業員が逃げてしまって、それから後釜が決まらず、少ない人数で配達をするため、作業時間が長くなってしまったようだ。それに、継続して購読している家庭にまで拡張員を入れたり、大量のサービス品を配ったりしていたようだ。」と店長は答えた。広告が減ったと言っても、ここは街中で、広告は他に比べて多いように思う。余程、ずさんな管理でもしていたのだろう。
立ち話の中で、店長は、「首都圏は新聞の卸価格が高く設定されている。その一方、地方の例えば北海道の田舎など、雪が降ると、二人係で車で配達している。とても採算が合わないので、その分、卸価格を低く設定しているんです。」と話してくれた。「へえ、そういうこともあるんですね。そりゃそうだ。確かにそれでないと新聞を配達できないところも出てしまうからね!」と納得した。一つ勉強した気分になって帰宅した。
契約変更に言ったのに、ついつい話し込んでしまい、時間を費やしてしまった。でも、まあ、こうやって近所の人との交流を持つのも、大事なことだと思って自分に納得してしまうところは、正に父親譲りだと思う。とりあえず、新聞契約のブッキングは解消できたし、洗剤も香料の少ないものに変えてもらったので、良しとしよう!