民進党が週明けにも、森友学園問題で安倍首相を追及するとか、読売新聞(4月29日)に掲載されていたが、そんな悠長なことを時機ではないと思う。
確かに、森友学園問題は、安倍首相のゴシップとしては非常に面白く、世間は関心を向けた。しかし、自民党への支持率にはそれほど大きな打撃はなかったようだ。むしろ、そんな瑣末なことを、国の予算を決める大事な時期に、予算の論議をそっちのけで、森友学園に費やした民進党にも批判が集まっているということを、知るべきだろう。
今の時機、森友学園問題よりも、もっと大事な話題がたくさんあるのではないだろうか?朝鮮戦争にいつ巻き込まれるか、日本にミサイルがいつ飛んでくるか、北朝鮮の上陸部隊が日本海側に押し寄せてくるかも分からない。日本政府は、アメリカにべったりと追従し、海上自衛隊、そして航空自衛隊までも投入し、北朝鮮を挑発するべく、北朝鮮の目と鼻の先である日本海で合同演習を行うとか、日本は、のっぴきならない立場に追い込まれている。それを野党第一党の民進党がきちんと国会で質していかなくてだれがやるというのだ。これが分からないような民進党では全く話にならない。
それともう一つ。民進党が戦う相手は、安倍首相という個人ではないということを肝に銘ずるべきだろう。政府首脳の発言を考えもせずに情報を垂れ流ししているマスコミであり、アベノミクスというわけの分からぬ言葉にただ踊らされている人たちであり、肝心のことになると、全くまとまらない民進党自身であるということを認識するべきだろう。
こうしたことをクリアーしてこそ世論の風を受けて、重みのある追及ができるのだから・・・・・。そうなったら、安倍首相も少しは危機感を感じて、真剣に考えるようになるだろう。今の安倍首相は、野党の追及を、ままでは顔の近くを飛ぶハエが少しうるさいくらいにしか受け止めず、悠々自適しているだけだ。