新聞広告に載っていた韓国の歴史の本を買って、読んでみた。
韓国は、中国と陸続き、常に中国の影響を受けていたし、中国辺境の国からも侵略されることしばしばあり、そんな中で生き抜くことの大変さが非常に良く分かった。それに比べると、日本は海に囲まれ、守られていたし、中国からはそれほど重要視されてこなかったため、干渉を受けることもあまりなかったようだ。唯一、元寇が攻めてきた事件があったが、そのときも、嵐がやってきて、九死に一生を得て、侵略されるまでには至らなかった。
こうしてみると、日本は、恵まれた国だったのだとつくづく思う。それでいて、文化的には中国や朝鮮といった国の文化を取り入れ、自国の文化と上手に融合させてきた。世界中のありとあらゆる宗教が入ってきていたが、そのどれにも深く嵌ることはなかった。適当に良いところ取りして、実に柔軟な国民性を作り挙げたもんだと感心する。
明治維新後は西洋かぶれしていたときもあるが、従来の日本の文化も残しつつ、西洋文化を取り入れたのも、見事と言えば見事なことだと思う。