花がないので一休みして、皆さんはどこかで見てるはずのものを久し振りに、
虫瘤(虫こぶ)又は虫癭(虫えい)とも呼ばれるものを取り上げてみる。
虫こぶとは、ダニ、アブラムシ、タマバエの幼虫など、さまざまな虫が、植物に寄生することでできる部分を言う。
多くはこぶ状になるため、虫こぶと呼ばれている。虫こぶは、寄生した虫が出す刺激に反応し、植物の一部が
異常成長してできるものである。(By 樹木図鑑)
☆ イスノキの虫こぶ イスノキ マンサク科イスノキ属、 常緑高木、庭園樹、公園樹、生け垣、
道端の生け垣にイチジクの実ような形で木質化しているものを見付けました。
穴が開いているので、直ぐに虫こぶだと思いました。そこで調べた結果、
イスノキと言えば必ずと言う程に虫こぶが出来るようで、イスノキは虫こぶの宝庫だった?
情報が色々ありすぎてどれが本当の情報か分かりずらいですが、最も近そうななものを
取り上げました。
虫こぶがよくできる植物としてもっとも代表的なのがイスノキで多種の虫こぶができます。
「イスノキエダナガタマフシ」はイスノフシアブラムシ。
「イスノキエダチャイロオオタマフシ」はモンゼンイスアブラムシ。
「イスノキエダオオナガタマフシ」はイスノキオオムネアブラムシ。
「イスノキハタマフシ」はヤノイスアブラムシなどなどです。
虫こぶの名の付け方は下記の一口メモ参照。
イスノキエダナガタマフシ イスノフシアブラムシが寄生して出来たもの。
形はイチジクに似て先端に棘状の突起がある。
割って見たら(手でつぶしただけですが)中から白い粉のようなものが出てきた。
これはアブラムシが排出した綿にような物質で、このアブラムシは2年以上殻の中で
丸い穴は脱出した跡です。
イスノキエダナガタマフシは最初は緑色が1年以上経ち茶色になったのかも知れない。
イスノキチャイロオオタマフシかもしれませんが、長さが小さかったので上記にした。
大きな虫こぶの中は空洞で穴に口を当てて吹くと笛のように音が鳴ることから、「ヒョン、ひょんの実」
とも言われ、このことからイスノキ自体を別名「ヒョンノキ」とも呼びます。
イスノキハタマムシ 葉の上の黒い部分、ヤノイスアブラムシが寄生して作ったもの。
葉の上のに白きい粉のようなものは、上の方に付いている虫こぶの粉か?
これを見ていたら、自分の手首にあるイボが虫こぶに見えてきた。
☆ クヌギの虫こぶ クヌギエダイガフシ 以前に投稿 18/1/20 してました。
クヌギエダイガタマバチは10月に羽化して産卵は秋から春にかけて行われるようです。
越冬はクヌギエダイガフシの中で羽化して成虫越冬します。
☆ ヨモギの虫こぶ
ヨモギハベリマキフシ ヨモギクダナシアブラムシが寄生した虫こぶです。
出来始めの頃はこんな感じです。
他にヌルデやノブドウなどの虫こぶも以前に投稿済ヌルデは 16/9/11 参照。
<一口メモ>
虫こぶの名前は、
植物の名前 + 虫こぶの出来た場所 + 虫こぶの形 +フシ(虫こぶを表す)
ノブドウの場合は、 ノブドウ ミ フクレ フシ 、
となっているようです。
植物と昆虫の共生をこんな所にもみてとれるようです。
どんな花木にも虫こぶはできる可能性があるので、この機会に小鋏を携帯し探してみるのも面白い(?)かも。
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