<一部 キクの場合>
幕末から明治の浦上切支丹大弾圧を背景に、流刑の若者清吉を慕うキクのひたむきな恋。
<二部 サチ子の場合>
第二次大戦下、教会の幼友達修平と、本当の恋をし、本当の人生を生きたサチ子の一生。
高校生の頃、「沈黙」を読んで衝撃を受けました。その後、読んだつもりでいましたが・・・読んでいなかった名作。
浦上四番崩れを題材にした第一部は、読んでいて辛く苦しく、たまらない気持ちになります。小説ですが、キリスト教徒への弾圧事件は史実に基づいており、信じられないような拷問も、実際にあった出来事・・・。長崎で生まれ育った人間として、知っておかなければならないことだったと思います。
早く読んでおくべきでした。