ドクターリコの明日もHappy!

形成外科医リコの、美容と医療と育児と趣味のブログ。http://kitamurariko.com/

「不毛地帯」山崎豊子

2009-09-03 16:29:26 | 読書


-----------あらすじ-----------------------------------
かつて大本営作戦参謀だった元中佐の壱岐正は、11年にわたる過酷なシベリア抑留生活を耐え、昭和31年に故国の土を踏む。
帰国した彼を待っていたのは、繊維問屋から総合商社への急成長を遂げた近畿商事の社長、大門十三。彼は、国家が最高の教育を施した作戦参謀の作戦力と組織力を買って、壱岐をスカウトする。 悩みつつも、第二の人生を商社マンとして生きる決心をする壱岐。
愛する妻や同僚の死、軍時代の上司の娘との恋愛、娘や息子たちの結婚。そして、商社ならではの屈辱、そして汚辱にまみれながらも、壱岐は、戦闘機、自動車、そして石油を巡る金と血にまみれた国際商戦に挑んでゆく。
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山崎豊子さんらしい筆力でこの壮大なスケールの話に読者を引き込んでいきますただ、壮絶としか言いようのない、シベリアでの抑留生活を描く1巻・・・に対して、帰国してからの話は、ちょっと違和感を感じるところもあり・・・主人公の壱岐の人間像がはっきりとした輪郭を感じない、ブレがあるような気がして、いまいちのめり込めないまま、最後まで読みました。
全体としては素晴らしい作品だと思います。しっくりこない何か、は私の人生経験不足・・・なのでしょう。

コメント
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