大助の駆けある記

日本共産党・木佐木大助の山口県議会通信

村岡知事の「肉付け」補正は、333億円…行方は何処!?

2014年06月24日 | 記事

 6 1 8 日、議会運営委員会が開かれ、6月県議会日程が確認されました。

 村岡知事を支えるため?、今年度から派遣された3 0 代の総務省官僚の財政課長から、骨格通常予算に続く「肉付け」6月補正予算案の概要が示され、村岡新知事の政治姿勢がはっきりと見えてきました。

■「村岡色」はわずかに2・3%…「足下の知事の」
 
 県知事として長期政権めざす村岡知事として、「中期ビジョン」的な方向として、鳴り物入りで「元気創出やまぐち!未来開拓チャレンジプラン」が示されましたが、その総額は7億8200万円で、「肉付け」補正の2・7%にしかすぎません。

 「肉付け」補正予算の内容は、333億2600万円余。そのうち95%は、公共事業関係費が占め、そのほとんどが産業基盤整備。既に矛盾と迷走が始まった破綻ずみのアベノミクス「山口県版」に他なりません。

 しかもその内容は…

①次世代産業の育成・集積、産業人材の育成(1億7 530万円)ですが、新しい産業のみにシフトしたもので、既存の中小零細企業への支援は全く視野に入っていません。

②6次産業化や農商工連携等による農林水産業の育成。(1億8600万円)というものの、県農業の主役たる家族経営への支援策は見当たりません。

③大河ドラマの活用等による観光の振興。(3億800万円)も、大河ドラマ館の整備支援が中心です。

④中山間地域の自立に向けた取り組みの支援。(1583万円)は、社会人や学生のボランティア頼みの支援事業と言わざるを得ません。

⑤子育て支援、女性の活躍促進に(9600万円)など、新たなプランの方向性が示されたものや、

⑥私立学校運営費補助の若干の増額や中央児童相談所等の改築など、県民要望を反映したものも有りますが、

全24事業の内19事業は、故山本前知事時代からの「産業戦略推進計画」の関連事業であり、新味はありません。

 基本的には…村岡知事が、三月県議会で所信表明した通り、「安倍政権の成長戦略と連携し、山本前知事の産業戦略の一層の充実・加速する」ものであり、山口県が暴走する安倍政権と歩調を合わせ、かつての「足下の県」を再現させることになりかねません。

 三月議会から六月議会への僅か3ヶ月の間に、岩国基地問題でも上関原発問題でも、山口県は、安倍政権いいなりにルビコン川を渡りました。

 いよいよ正念場の六月議会。全力で頑張ります。

□県議会は25日開会
 
●代表質問…30日
 
●木佐木の一般質問は…7月2日(水)の予定。時間は未定です
 
●委員会…7・8日
 
●最終日…11日

■あけて通すな!…洋上風力反対学習会・デモ
 
 六月二二日、下関で「安岡沖の洋上風力発電建設に反対する会」(有光代表)主催の学習集会が開かれ、私も桧垣前下関市議や安岡地域で頑張っている溝内元市議と一緒に参加しました。

 会場の川中公民館は、子どもを抱いたお母さん方や5万2000筆を越す反対署名を集めてきた安岡・綾羅木地域の人達が、文字通りロビーに溢れ出る程の満杯状態。

 基調講演は、三重県の公共事業環境検討協議会や伊賀市環境保全市民会議、環境省の希少動植物種保存推進委員などを務める風力発電問題の第一人者・武田恵世(歯学博士)先生が、「風力発電の不都合な真実・風力発電は本当に環境に優しいのか?」と題して講演。

 武田先生の地元、三重県伊賀地方・青山高原に建設された全国最大級の風力発電所からの経験や教訓を受けた報告と警鐘は、全国初の民間事業者・前田建設による下関沖合の洋上風力発電建設の問題点・危険性を、あらためて浮き彫りにしました。

 とりわけ…、

①低周波や超低周波・重低音がもたらす人体への精神的肉体的影響や健康被害の実態。

②風力発電機建設の補助金制度や低利融資制度・優遇政策にドップリ浸かった財界・ゼネコンの利益至上主義と利権構造、さらに環境アセスの問題点。

③国際的には「洋上」とは10㎞・20㎞が常識なのに、僅か1㎞程度で「洋上」と言い張る異常…実態は「海岸風力」と呼ぶべきもの。

など、今後の運動や論戦にも大変力になる講演でした。

 集会後、六五〇人がデモ・パレード。私も最後列を、桧垣さんや武田先生とともに、一緒に行進しました。

■山口県議会の「がん対策推進条例( 仮称)」に関する第4 回政策立案検討会議が、3 人の参考人の方を招いて開かれました。

 参考人からの説明は…

① 市町におけるがん対策の現況と課題について( 下松市健康増進課・笠谷由美子課長)
 
② 医療分野におけるがん対策の現況と課題について(山口大学・岡正朗学長)
 
③ がん対策に係わる相談支援の現況と課題( 山口赤十字病院医療社会事業部・橘直子係長)

のお三方。がん対策について幅広く課題が整理され、私の所管委員会でもあり、本当に勉強になりました。

 何でもかんでも自助・自立が強調される中、山口県が公助として何をなすべきか… 。超党派の議員提案として、9 月議会めざして「がん対策条例」を作っていくわけですから、小さな一歩であっても重要な意義を持っていると思います。
 


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