大助の駆けある記

日本共産党・木佐木大助の山口県議会通信

9月議会報告・一般質問Ⅴ第二関門橋について

2014年11月04日 | 記事

 

1642  第二関門橋問題について伺う。

 8月6日、3団体が連携して、下関北九州道路…いわゆる「第二関門橋」の建設を求める官民一体となった整備促進大会が開かれた。

 3団体のうち、下関北九州道路整備促進期成同盟の会長は、村岡知事だ。

■大型事業のムダづかい…今こそ過去の失政に学ぶ時
 
 この大会では、「関門地域の一体的な発展に寄与」とか「大規模災害時における代替機能の確保」、果ては「経済効果が五十年で2070億円になる」といった無責任な試算が喧伝されている。

 山口県は、つい二年前、道路・住宅供給・土地開発の三公社の廃止の際、赤字の穴埋めに322億円も注ぎ込んだばかりだ。 これまでの失政の教訓を、今こそ学ぶ時ではないのか。

◆何が何でも…大型開発へ
 
1641  一つは、「整備促進大会」では、しきりに大規模災害時の代替機能としての必要性が強調されている。この問題については、国は何度も、現状の関門橋と関門トンネルでも「災害時も含めて安全に利用できる」と言明している。

 時々の政権の謳い文句を使って、大型開発に突き進むことはもうやめるべきではないのか。

 会長職にある知事の見解を求める。

◆場当たり的な「看板」すげ替え
 
 二つ目に、下関市が国に提出した要望書では、「下関北九州道路」を、ムダ使いとの国民的批判の高まりで中止に追い込まれた「海峡横断プロジェクト」と切り離し、「最重要国家プロジェクトとして推進して欲しい」と、本音があけすけに語られている。

 要するに看板のすげ替えだ。

 県も、このような場当たり的な対応に同調されているのか、伺いたい。

◆経済効果は…我田引水の典型
 
 三点目に、「50年間の経済効果が2070億円」なるものについて、いつを起点に50年なのか。山口県と下関市では、どうなのか。その根拠を明らかにしてもらいたい。

 たとえ、下関北九州道路を建設することになっても、下関西道路など高規格な道路のアクセスがなければ全く役にたたない。下関北バイパスでさえ、完成まで25年仕事ではないか。

 少なくとも50年後の人口動態や交通量、社会情勢の変化について、深い検討がされなければ、経済効果などと安易にいえるものではないと考えるが、答弁を求める。

□村岡知事の答弁要旨

 ①…第二関門橋は、関門橋や関門トンネルと環状道路網を形成することで、多重性を確保し地域間の交流や連携を強化するための都市間連絡道路だ。また、災害時の代替性を確保する道路としても不可欠と考えている。 さらに、関門橋と関門トンネルは、近年、施設の老朽化に伴う補修工事や悪天候、事故の発生による通行規制が頻繁に行われており、当該地域における安定的な交通機能確保が重要な課題となっている。

 仮に、一方がこうした期間中に、もう一方で災害や事故等による通行制限が行われた場合、社会経済活動等へ多大な影響が及ぶことは避けられない。 こうしたことから私としては、是非とも実現すべきと考えており、同盟会会長として今後、関係県市や民間団体とも連携して、その早期事業化を国へ働きかけていく。

② …県としては、下関北九州道路は、新たな国土軸を形成するための「海峡横断プロジェクト」とは性格が異なる都市間連絡道路として、その整備は不可欠であると考えている。したがって場当たり的な対応ではない。

③… 5 0年間の経済効果については、国の行った「将来交通需要推計年度」である平成4 2 年度を、当該道路の供用開始年度と仮定した上で、国の「費用便益分析マニュアル」に基づき、平成4 2 年から5 0年間の便益を試算したものだ。

 山口県や下関市など地域ごとの便益は算出していない。

■決算特別委員会が始まりました
 
1643  1 0 3 0 日、大田前下関市議の故郷・萩市(旧川上村) にある桃源郷のような阿武川の流域で、小水力発電に挑戦する企業局・西部利水事務所(菊川町)管理の相原発電所と、合併しないで頑張る阿武町の県産木材活用の「道の駅」への視察を皮切りに、決算特別委員会がスタートしました。

 4日から7日まで…企業局・会計管理局、商工労働・環境福祉、総務企画・農林水産、文教警察・土木建築の8 分野1 1 部門を審査します。

 決特委のメンバーは、自民党7 、自民分派の新生会2 、自民亜流のとことん1 、公明党1 、民主連合の会1 、日本共産党1 の計1 3 名。下関選出県議は、私を含めて5 人という構成です。

私は、当選した2 0 1 1 年に決特委を経験し2度目ですが、共産党としても2 年ぶりに決特委に入りました。

 今年の審査は、安倍政権復活後の「足下の県」を宣言し、安倍暴走政治の先陣を切った故山本知事予算を対象とする、大事な決算となりました。

 日本共産党ならではの論戦に挑んでいきます。

■岩国市議選…3から4へ競り勝ち
 
 米軍基地問題やくらし・福祉などを争点にして、大激戦となった岩国市議選。日本共産党は、前回17票差で失った議席を6票差で競り勝ち、4人全員が当選しました。

 私も何度も岩国へは行きましたが、投票日の前々日には、新しいハンドマイクを仕入れ、ツレアイとその友人達と一緒に基地周辺や郡部を訴えて回りました。

 いよいよ次は、下関市議選と県議選。絶対に負けられない闘いです。
 

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