ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

MacBook Airを使い始めて

2011年12月07日 22時04分56秒 | デジタル・インターネット

 今年の8月21日、渋谷でMacBook Airを買いました。11インチの画面で、1.6ギガヘルツのデュアルコア、4ギガバイトのRAM、128GBのフラッシュ記憶装置です。それから3ヶ月以上が経過していますが、サブメインマシンとして、とくに外出時は専らMacBook Airを使っています。8月30日から9月8日までの、西南学院大学での集中講義の際に大活躍し、改めてその良さを実感しました。

 これまで、集中講義の時にはWindows機(ソニーのVAIO)を持って行ったのですが、深刻なトラブルに巻き込まれたことが何度かありました。また、今年の8月に福岡大学の集中講義を行った際には昨年の12月に購入したWindows機を持参しましたが、あまりに非力で何をやるにも時間を食い、使いづらいので困っていました。そこで、思い切ってMacBook Airを購入した訳です。メインマシンではないので、アップルストアでカスタマイズした上で購入するというようなことをしなかったのですが、想像以上に使い勝手がよく、やはりMac OS Xは素晴らしいOSであると思わざるをえません。Windows Vistaがひどかっただけに、強く感じるところです。

 私にとって、MacBook Airは3台目のMacです。大分大学教育福祉科学部の助教授になった2002年6月に、自宅の近くの大型家電店でiBook G3 600を買い、翌年にPower Book G4(15インチ)を買いました。

 今でこそWindows XPは高く評価されていますが、それはサーヴィスパックの2か3が出てからのことで、当初はひどいソフトでした。強制終了しなければならないような異常事態が頻発し、仕事にならなかったのです。安定したOSが欲しいと思っていた時、雑誌でMac  OS  10.2がよいという話を読みましたので、物は試しにということでiBookを買ってみたら非常に安定しており、大分大学での講義などにも活用していました。ちなみに、9年前に買ったiBookは現役のままです。

 その後、Windows XPは良くなってきました。元々、ワープロソフトや日本語入力の点ではWindowsのほうが上ですから、仕事ではXPを使用してきたのです。ところが、後継者たるべきVistaが、あまりに重くて使いづらかったのでした。起動して安定するまで「一体いつの時代のパソコンか?」と思わせるほどに遅く、CPUメーターがいつもレッドゾーンを示していました。世間的にもVistaは不評であったためにWindows 7になった訳です。今の私のメイン機(VAIO)もWindows 7です。ただ、これも使い勝手が良いのか悪いのか、よくわからないOSです。

 それで、昨年からMacBook Airの購入を検討してきました。私がパソコンを買う時は、いつも何ヶ月間かの準備期間を置きます。梶が谷のコジマなどで実物を見て、薄さと軽さがよいと思っていました。ただ、値段などのこともあって、かなり迷いました。また、USB端子が2つしかなく、プロジェクターに直接つなげることができる端子もありません。DVDドライブなどもありません。集中講義などがなければ、購入の時期はもっと遅くなっていたでしょう。

 8月、Mac OS 10.7 (Lion) が登場するというニュースが流れました。MacBook Airを買うなら、そのOSが最初から組み込まれているのがよいと判断し、様子をみていました。福岡大学での集中講義の後に購入を決断しました。次の西南学院大学での集中講義は長丁場で荷物も多いので、とにかく薄くて軽い機械が必要と感じたからです。

 さて、MacBook Airを実際に使用してみての感想などを記していきます。

 まず、とにかく薄くて軽い機械であるのに、キーボードの打ち易さが失われていません。これがWindows機であると、10インチや11インチの画面のものではキーボードが打ちにくくなります。

 次に、ハードディスクではなく、フラッシュストレージを採用している点を評価したいのです。自宅に据え置くのであればハードディスクでもよいのですが、ノートパソコンならフラッシュストレージのほうがよいでしょう。回転部分がないからです。Windows機では、VAIOのPシリーズが似たようなものを採用していますが、Pシリーズは画面が小さすぎて見にくく、キーボードも打ちづらいという難点があります。

 おそらく、フラッシュストレージを採用している点からくる長所と思われるのですが、MacBook AirはWindows 7搭載の機種より起動が速く、終了も速いのです。Mac OS 10.7であるからかどうかまではわかりませんが、速く立ち上がり、速く終わることができます。逆がWindowsで、起動に時間がかかるし、終了については、時には「いつ終わるのだ?」というくらいに時間がかかります。

  Mac OSがWindowsに劣ると思われた点の重要な一つが、日本語入力システムです。しかし、Mac OS 10.7は非常に良くなりました。

 私は、Windows機については専らMS-IMEを使用しています。これで十分であるからで、わざわざ金を出して他の入力システムを入れる気にもなれません。方言入力なんて使う必要もないし、私の場合は英語、ドイツ語、フランス語などの入力をすることがありますから、MS-IMEは外せません。

 しかし、Macの場合はそのようにいかなかったのでした。私が購入した2台目のMac、Power  Book G4ではMac OS 10.2で、その後10.3、10.4と上げていきましたが、その日本語入力システムである「ことえり」は全く使い物にならず、ジャストシステムのATOKが必須でした。iBookには別の日本語入力システムを入れておりました。いずれにしても「ことえり」では話にならなかったのです。このシステムでまともな論文を書こうとすると、変換から何からが面倒になります。論文でなくともまともな文章を書くことが難しかったのです。

 ところが、現在のMac OS X Lion(10.7となります)の「ことえり」は格段によくなりました。性能は、Windows機であれば必ず付いてくるMS-IMEに近くなっています。ただ、使用感はかなり異なっており、携帯電話の日本語入力システムにも似ています。まだそれほど使い込んでいないのでわからない点はあるものの、とりあえずは合格です。使えないシステムであれば、最初の時点ではっきりわかります。さらに使ってみて、最終的な評価を下すことになります。

 もう一つ、インターネットでの使い心地を取り上げなければなりません。マックの標準的なソフトはサファリです。Mac OS 10.7のサファリは「だいぶ使いやすくなったな」という印象でした。以前のサファリには違和感があり、また、インターネット・エクスプローラーに比べると実用性で劣りました。しかし、今はずいぶんよくなりました。惜しむらくはフォントの制約で、今もインターネット・エクスプローラーより表示の範囲が狭くなっています。

 だいぶ昔の話ですが、パソコン普及の大きな原動力となったWindows 95はMac 89だと言われたことがあります。今のMac OS Xについても同じことが言えるかもしれません。Windows Vista、Windows 7のどちらも、それほど魅力的なOSと思えないのです。Mac OS Xに触れていると、そのような気がしてきます。私自身は持っていませんが、iPad、そしてiPhone(妻が活用しています)を見ていると、やはり今のWindowsはMacにかなわないという気がします。数年でWindowsはすたれるかもしれません。

 主に外出時にMacBook Airを持ち歩いていますので、考えようによっては過酷な使用環境ともなりえます。しかし、今のところはトラブルらしいトラブルもなく、使い込んでおります。


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