ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

やはり、緊急事態宣言は延長されるか

2021年05月02日 22時00分00秒 | 社会・経済

 私は「中途半端な緊急事態宣言?/中銀カプセルタワーの話」において、次のように記しました。

 「小出しもよいところでしょう。第1回および第2回も、期間を小出しに設定し、延長を重ねました。第3回は、さらに期間が短くなっています。『とりあえずゴールデンウィークだけとすればよい、何とかなる』ということなのでしょうが、IOCなどの動きに合わせたことが見え見えです。こういうところに『見える化』という語呂の悪い(センスの悪い)言葉を当てはめてどうするのだろう、と考えてしまいます。ゴールデンウィークが終われば落ち着くとも思えません。」

 また、「COVID-19感染拡大予想 外してくれるならよいのですが」において「おそらく、今回の緊急事態宣言も延長されるでしょう。(中略)期間が短く、感染拡大を減少に転じさせることは非常に難しいと思われるからです」とも記しています。

 今日開催された春の天皇賞ではないのですから、予想が当たったところでうれしくも何ともないのですが(私は競馬をやりません。念のため)、どうやら、予想どおりの展開となりそうです。朝日新聞2021年5月2日付朝刊3面13版に「緊急事態宣言から1週間 専門家『延長避けられぬ』 人手は減少傾向なのに感染減らず」という記事が掲載されています。

 この記事の最初のほうに「重症者の急増で医療現場は逼迫するばかりだ。宣言の期限は11日だが、「延長は避けられない」との見方が専門家の中で強まっている」と書かれています。4月25日から、東京や大阪の繁華街で人出が減っているというのですが、本当に、この記事に登場する専門家のコメントの通りに「酒類を提供する飲食店の休業要請など宣言に一定の効果は見られている」のでしょうか。

 また、非常に気になるのは、第2回の緊急事態宣言も同じであったと記憶しているのですが「宣言の解除は、政府の分科会が示した6指標が、最も深刻な『ステージ4』から脱することが目安になる」ということです。これは甘いのではないかと思われます。ステージ3になったから緊急事態宣言を解除するというのでは、すぐにステージ4に戻ることが目に見えているからです。また、「指標の一つの病床使用率は50%未満が基準だが、内閣官房のまとめでは、大阪は29日時点で95%。使える病床は使い尽くしている状況だ。治療や療養が必要な人もステージ4の基準の7倍。東京の病床使用率は32%で、関西と比べれば逼迫度は低い。しかし、変異株が急拡大しており、予断を許さない状況だ」と書かれており、非常に難しい状況にあることとなります。

 厄介なのは変異株です。これに罹患すると、若い世代でも重症化しやすい傾向があると言われています。

 別の記事で、見出しが「ワクチン敗戦国」というものがありました。日本のことです。正に言い得て妙です。

 私が非常勤で講義を担当している大学でも、この連休明けくらいからオンライン講義に切り替えるところがあります。ちなみに、本務校は「対面授業」の原則を維持するのですが、対応は大丈夫なのかと心配になります。


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