ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

どこまで本当のことかわからないけれど、気持ちはわかります。

2023年05月06日 07時00分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 2023年5月5日の午後、石川県珠洲市で震度6強を観測する地震が発生しました。その後も強い地震が続きました。日本のどこであっても地震とは無縁でいられないだけに、非常に気になるところです。

 さて、2023年5月5日の16時15分付で、gooニュースに「50代上司からは『最低でも50万円の腕時計を買え!』 “これにお金をかけろ”おじさんの価値観に困惑する若者たち」という記事が掲載されていました(https://news.goo.ne.jp/article/moneypost/life/moneypost-1019223.html)。元はマネーポストに掲載された記事らしいです。読んでいて「おじさんの価値観に困惑する若者たち」のほうの気持ちがわかるような気がします。私自身も、若い頃から今に至るまでこのようなことを何度となく言われたことがあるからです。

 最初のケース。20代男性が50代男性の上司からアドバイスとして言われたこと。時計には50万円、靴には7万円、スーツには10万円を、最低でも費やせ、という趣旨です。目にした瞬間に「おれは身なりの点で落第だ」と思いました。時計、靴、スーツのいずれにも、こんなにお金をかけたことがないからです。最近は、時計と言えばApple Watch Series 7を使うことが多く(試験監督の時などには使えませんが)、オンライン講義の時に良い靴を履く必要もスーツなど着込む必要もなく、靴は履きやすい物であればそれで十分であるからです。

 この20代男性は、元々ブランドものに興味も関心もなかったとのことなので、別の先輩に相談したところ、体型維持などに金をかけたほうがよいと言われたそうです。

 次のケース。30代女性が60歳男性の上司から「昔の飲み代」(一体何時のこと?)を自慢され、さらに「酒にお金を使え」という説教(?)を受けて「うんざりしている」という話です。こんなことをされたら、50代の私でも嫌になります。COVID-19よりもはるかに前から、うちで飲むほうが好きであるからかもしれません。

 記事に書かれているのは「“飲み代”を自慢するのは意味がわかりません。上司から『一晩で50万円使ってさー』『今の子は酒を飲まないから経済回んないんだよ。もっと酒に金を使わないと』などとよく言われます。しかも、そんな飲み代自慢するくせに、私にはおごってくれない……」ということです。立場上は言い返すことができないと思いますが、聞かされたほうは「ケチくさいおまえが一晩で50万円使ったところで、日本の経済が良くなる訳がないだろ?」、「私におごってくれないのに、酒に金を使ったところで経済が回る訳がないでしょ?」と思うことでしょう。私も、一晩で50万円も使えるのであればMacBook AirとiPad Mini、それでも余ればMicrosoft Surfaceを買いたいところです(どうでもいいことですが)。あるいは、50万円も使えるのであれば旅行にでも行くほうが、よほど日本の経済に貢献できるかもしれません。「金を持ってることを自慢してる暇があるなら、部下にスマートフォンでもスマートウォッチでも買ってやれよ」と思います。

 また、この30代女性による 「『パチンコで○万円負けた』報告は、正直どうでもいいというか、ああそうですかという以上でも以下でもなく、何のアピールなのかさっぱりわかりません」という言葉(実はさらに続きます)については「全くその通り」と言いたくなります。大体、パチンコでいくら勝っただの負けただのという話は、パチンコをやる人同士の会話だから盛り上がるのであって、相手を選ぶものです。それに、ギャンブル中毒が社会問題になったような時代になっているのに……。

 最後のケース。30代男性は、50代男性の上司から車を買えと言われるそうです。それも、車がないと生活が成り立たないからという理由ではなく、単に、車を持っていなければ女性にもてないから、というのです。いやいや、車を持っているからもてるとかもてないとか関係ないだろうと思うことでしょう。東京都23区などの公共交通機関が充実しているところであれば自動車を所持する必要は薄いでしょうし(駐車場代などが高くつくし、ガソリン代または電気代もかなりのものになってしまいます)、自動車1台の値段もかなりの高額で、この30代男性が「金銭感覚がおかしい」と思うのも当然です(余談ですが、選択の仕方によっては国産車のほうが輸入車よりも高くつくこともあるそうです)。私自身は自動車を持っていますが、それは、大分大学時代には通勤など生活のため、現在は生活のためと単なる趣味嗜好とが合わさったためです。

 また、この30代男性は、件の上司に妙な自慢をされたそうです。50万円もするブランドバッグを20代の姪にプレゼントしたということですが、見栄なのでしょうか。

 以上の3つのケースを読んでいると、私はますます「こんな50代や60代の男にはなりたくない」と思ってしまうのです。


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