ひろば 研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2008年9月7日、唐津を歩く(1)

2014年04月05日 00時01分06秒 | 旅行記

今回は、「待合室」に第317回として2009年6月7日から15日まで掲載した記事の再掲載です。内容は、一部を修正しましたが、基本的に当時のままですので、御注意ください。

 

 西南学院大学で集中講義を担当していた2004年から2012年まで、折を見ては福岡県、佐賀県などを周りました。2008年9月7日には、佐賀県の佐賀市や唐津市を歩いています。

 佐賀駅から唐津線のキハ47に乗り、唐津駅に到着しました。この列車は西唐津行ですが、唐津~西唐津については以前利用したことがあり、西唐津駅周辺と言えばJR九州の車両基地の他には目立ったものがありませんので、今回は唐津駅で降ります。

 私にとっては、西南学院大学で最初に集中講義を担当した2004年8月28日以来、およそ4年ぶりの唐津市訪問となります(もっとも、街中をゆっくり歩くのは今回が初めてのことです)。

 首都圏や京阪神地区でなら、高架駅は当たり前の存在として目に映ることでしょう。そればかりか、地下駅も増えつつあります。しかし、九州では福岡市営地下鉄の駅以外に地下駅はありませんし、高架駅も少数派です。山陽新幹線の駅でもある小倉、博多、博多南線の博多南、九州新幹線の新八代、新水俣、出水、 川内、鹿児島中央、北九州モノレールの全駅は高架駅ですが、肥薩おれんじ鉄道の新水俣駅、出水駅および在来線(鹿児島本線、日豊本線、指宿枕崎線)の鹿児島中央駅は高架駅ではありません。宮崎県内では宮崎駅と西都城駅だけですし、熊本県内でもついこの間までは新水前寺駅だけでした。佐賀県では、佐賀駅、唐津駅、そして隣の和多田駅だけなのです。

 ここは元々、佐賀からの唐津線だけの駅でした。その時は地上駅でしたが、1980年代に筑肥線の経路変更があり、この唐津駅に筑肥線が延びてきました。そこでここが高架駅になったのです。筑肥線は福岡市営地下鉄空港線と相互直通運転を行っていますので、この駅から西新、天神、中洲川端、博多、そして福岡空港まで乗り換えなしで行くことができます。航空便を利用して唐津市へ行くのであれば、佐賀空港からよりも福岡空港からのほうが圧倒的に便利です(1時間以上かかりますが)。

 駅前にある地図です。2005年1月1日、旧唐津市、浜玉町、厳木町、相知町、北波多村、肥前町、鎮西町および呼子町が合併して新しい唐津市が誕生しました。 また、2006年1月1日に十七山村を編入合併しています。中心となるのは、勿論、旧唐津市の部分です。

 自宅に、ぎょうせい(出版社の名称です)から発行された『全国自治体データブック2006』があります。それを見ると、2006年3月31日の時点における唐津市の人口は134,343人、面積は487.45平方キロメートルです。人口では佐賀県内で第2位(第1位は佐賀市)、面積では同県内で第1位(第2位は佐賀市)ということになります。

 これも駅前にあった地図で、こちらは駅から市街地を示すものとなっています。現在地を確認し、目的地と、途中にある施設などを確認します。 駅から少し離れた所にバスセンターがあり、さらに北のほうへ歩き、唐津城址を目指します。

 駅を離れ、歩き出します。ほどなく、道幅の狭い、或る意味ではお馴染みのアーケード商店街があります。この辺りは、同じような作りでありながら名称が異なる商店街がいくつかあります。私が入ろうとしているのは京町商店街です。

 自動車進入禁止という意味で置かれているのかもしれませんが、 何故か二体のキリンが置かれています。子どもが乗って遊ぶためのものでしょう。 しかし、子どもの姿はありません。そればかりでなく、通行人がいたのかどうかもわかりません。とりあえず、商店街に入ってみます。

 いつの間にか呉服町商店街になっています。日曜の午後、というより夕方です。人通りは多くありません。私が訪れた商店街の中では比較的良い状態ではありますが、シャッター通りへの兆候は顕著です。

 アーケード街の場合には、店の上、屋根の近くに店舗名を示す案内板が取り付けられていることが多いようです。この呉服町商店街の場合は店舗に番号が付けられています。撮影したのは50番ですが、店舗名は示されていません。営業を終了してから久しいのでしょう。 このように、店名が空白になっているような案内板が多くなればなるほど、商店街が迎えている危機の深刻さが増していることとなります。

 私は、唐津市を自動車で訪れたことがありません(大分大学時代に訪れたことがないためです)。そのためによくわからない部分も多いのですが、唐津市の市街地でない地域に郊外型大規模店舗があり、そこに集客力を奪われている可能性も高いでしょう。また、唐津市の場合、筑肥線に乗れば乗り換えをせずに福岡市内まで行くことができます。地域ごとに実情が違うために難しいのですが、中心街空洞化現象を食い止めるためには、相当に精緻な分析が必要ではないでしょうか。

 また登場しました。昔ながらの赤い円柱型郵便ポストです。首都圏では滅多にお目にかからないのですが、九州では現役のものが結構残っています。奥のほうに見えるシャッターが気になるところですが、この先は機会を改めて。


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