脱炭素革命という革命派が蛮行を始めているのが革命元年にあたる今年だろうと思うわけですが、日本国民の多くはこれに気付いてないのではなかろうか。
日経にあった記事についたこんなコメントがそれを物語っていると思うな。
あのね、『大量・安価・安定供給力』は、地球上のどんな風力にも無いが、日本の多くの石炭火力には有るわけょ。
— 石川和男(政策アナリスト) (@kazuo_ishikawa) November 29, 2021
日経新聞は、ホントに『日本経済』新聞なのか…❓❓
〜石炭価格急上昇。石炭火力はコスト安という「業界の常識」が崩れるなか、風力が復活のカギを握りそう… https://t.co/wNrENh1pkv
日経新聞だから日本の経済を語っていると思っているから、何を言っているんだ、筋の通らないことを言うな、という発想になる。
だがしかし、日経もNHKも朝日も読売も「革命派」なわけですよ。革命派は革命を断行しようと頑張ってる(笑)。
そこを理解しないと、今後もずっと、革命派がおかしなことを言っているとただ批判するだけになってしまうと思う。
この革命は何を念頭に置いているのか、終わったらどうなると思ってるのか、とか、成功する見込みはどれぐらいなのか、成功しないオッズの方が大きいなら、混乱後を考えよう、とか考えないと日本というnation stateは守れないっす。
■ 背景
私が思うに、革命派は、西側優位の世界の再構築を目標としているんだろうと思う。そうなったのは、100年越しの世界支配構想が壊れたから。
オーストラリアと同盟するらしい & マッキンダー理論から100年
これが確定したのは、シリアで敗戦したからでしょう。
シリアなんてそんな小さいところ、とか思ってる人は間違ってる。シリアを潰して欧州側からアラビア海に抜ける中東一体をコントロール下に置こうというのがあの構想でしょう。先にリビアを潰したのも、同じ構想化の一角。
だけどそれが叶わず、あろうことか中東地域の強いインフルエンサーであるイランとロシアが組みやがるという結果を招き、カタール&サウジを資金源として「テロリスト」という傭兵集団を作って世界中をがたつかせていた作戦も失敗した。
それどころか、傭兵を使ってこんなことをしていたのか、という事態が明らかになった。したがって、ユーラシアの真ん中諸国、つまりミドル(・イースト)の諸国民の間では西側への幻想が吹き飛んだ。
で、これらのテロリストだの過激派だのには資金提供者がいる、彼らは要するに傭兵なんだぜ、とパブリックに初めて言い出した政治家は実にプーチン。
西側のジャーナリストの問いに答える過程で、あんたらね、という感じで話しを開陳しはじめ、各戦闘員にいくら払われているかも知ってるぜ、とか、傭兵を雇うには金がかかる、しかし戦いをやめさせるにはもっと金がかかる、あんたらどう考えるんだね、と疑問を向けた。
という事態で中東のみならず、アメリカ世論もゆれゆれだったのが、2015年あたり。その頃のライブ記事はこのへん。
じわじわ来てるプーチン in US
これが問題のプーチン動画。今開けたけど、消えてなかった。この英語編だけでも1,338万回再生されてる。(ロシア語、アラビア語話者には別のものがある)
Putin Tells Everyone Exactly Who Created ISIS
https://www.youtube.com/watch?v=OQuceU3x2Ww
https://www.youtube.com/watch?v=OQuceU3x2Ww
多くの人は主流メディアに乗せられて、シリア戦争が内実としていかに大きな戦争だったかを理解していない。
世界中の主流メディアが、取材もせずに、イギリスに陣取ったシリア人権委員会とかいう組織からの発表を無批判に垂れ流しにしていたという構図が成り立ってたというだけで、尋常ではない。
というところから、もう一回、我々は自由と民主主義の諸国です~とかいうプロパガンダ作戦をして、全身血だらけの醜い姿に化粧をほどこして、併せてエネルギー資源を変えていくという革命に追い込まれた、ってことだと思ってればだいたいあってると思う。
ただ、この革命派が頼みとするのは結局核融合あたりなんじゃないかと思うので、それができないうちに革命しちゃってどうするの?とは思う。でも、そんなことを言っていられないという事態であるのもまた事実なんでしょう。
まったくもって難儀な世の中だ。
そして、西側階層支配の主たる特徴は、とにかくナラティブ管理が上手いということにつきるなと改めて思う。テロ問題をみんな忘れてる。
エネルギー問題が解決したとして、例え産油国であっても資源を狙って戦争を仕掛けられる心配がなくなるから悪い事ばかりではないと思うので、出来るのであれば歓迎ではあるけどね。
企むのであればもっと不安(支配)と破壊(需要)が増える方向ではないだろうか。
例えば温暖化だの異常気象だのを隠れ蓑に災害を起こす研究とか。もしかしたら、既にやっているのかもしれないが。
だって、脱炭素って、長期的に取り組むべき問題であって、今日明日ってことじゃないはずですよね。
コロナが、もし本当に人類にとっての危機であるならば、それこそが今何をかなぐり捨ててでも取り組むべき問題であって、脱炭素どころの騒ぎじゃないはず。
一方でコロナを煽りつつ、脱炭素って、論理的に辻褄が合わないですよ。
ホント、ナラティブ管理に長けているというか、それしか能がないのだろうけど。
同じく、自動車産業でも矢張り一番がトヨタなどの日本企業だが、ハイブリッド車もガソリンを使うからと禁止の方向で動いているのですが、・・・
世界に向けては中国叩きに見せかけているが、中身は1980年代の半導体の二の舞で、アメリカに次ぐ世界第二の経済大国だった日本叩きが真の目的かも知れません。
これは、紀元前の覇権国家ローマと通商国家カルタゴの戦いと同じで、30年間のデフレで疲弊した日本の最後の息の根を止める「日本滅亡」との恐ろしい話