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そもそもなぜ人が月面を歩かないとならないのか

2019-04-05 18:26:14 | 太平洋情勢乱雑怪奇

昨日は妙なものを見つけて興奮したエントリーを書いてしまった。

コメント欄で特命希望さんが指摘してらっしゃる通り私の当該動画に関する記述は不正確だったと思います。が、1970年のアームストロングらの初めての会見があまりにもぎこちない、不審感いっぱいだという感想は今でもそう思います。

人類の月面着陸については、NASAが2024年までに人を月に立たせることを目指すと言っているので、楽しみにしましょう。

NASA Aims to Get Back to Moon by 2024 ‘By Any Means Necessary’

https://sputniknews.com/us/201904031073776362-nasa-aims-get-back-moon-2024/

 

ペンス副大統領も、5年以内に月に戻るというプランにお喜び。ペンスに月に行ってもらえばいいんじゃないの?

Vice President Mike Pence: Returning to the moon in five years is a goal worthy of America

https://www.foxnews.com/opinion/vice-president-mike-pence-returning-to-the-moon-in-five-years-is-a-goal-worthy-of-america

 

■ なぜ人が月面を歩かないとならないの

で、2024年までになんらかの進捗があることを期待しつつ、私が思っていることをジャーナルとしてエントリーしておいたいと思う。

人類の月面着陸は嘘だったといった主張はどうも昔からあることはわかるんですが、私が思うに、そもそもどうして人が月面を歩かないとならないの?というのも十分に問題だと思う。これが計画目標となったのは、ケネディのアポロ計画から(もっと前に言ってた人はいるとしても)。

 

宇宙開発の目立った軌跡を見るとこんな感じで、別に最初から、人類は月に、というプログラムが課されているわけでは全くない。

 

1957年 ソ連、最初の人工衛星(スプートニク1)

1958年 米、人工衛星エクスプローラー1号

1961年 4月、ソ連、ユーリ・ガガーリン、人類初の宇宙飛行士となる

1961年 5月、ケネディ、人類を月に立たせると言い出す

 

1966年 ソ連、ルナ10号、月の周回軌道に乗ることに成功

1969年 米、人類ついに月に立つ

1970年 ソ連、ルノホート1号、月に達して遠隔操作

 

ソ連は、偉大なるアメリカが人類を月面に送ろうとも、ロボットの遠隔操作で対応している。

で、今の考えからすると、これでできるならそれでいいじゃん?と思うわけですよ。むしろ、最先端の考えではあるまいか(笑)。

 

そもそも、1958年のエクスプローラーの探査によって、バン・アレン博士の名を付けた放射能帯の存在を測定というか、存在確認できたことがおそらく非常に大きな出来事だったんじゃないですかね。

この発見、測定、分析を重くみた場合、放射能帯を超えて人を送り出すのは大変だぞと多くの人が思ったでしょう。また、中間圏、熱圏の温度に対処するのも大変そうだとか、月面での温度変化を機械に堪えさせるのと人間に堪えさせるのでは大分違うぞ、とかいう考えも次第に明らかになっていったことでしょう。

そこから考えた場合、人を送り出すのは地球の周囲の層の下の方だけで、放射能帯を超えさせるのは無人の遠隔操作だったソ連の計画には無理がないようだ、とみえる。

むしろ、ぶっつけ本番で人を月に送り出し、それを達成したアメリカが目立つ。もちろん、それが故に偉業だというのだろうが。

 

■ 高高度核実験

宇宙というと、月に人類がとか、宇宙はどうなっているのだろうという話に目が行きがちだが、同時期には高層大気圏で核実験も行われている。

High-altitude nuclear explosion

高高度核実験が行われていたのは、1958年から1962年という狭いスパンで、米ソがそれぞれ複数回やってる。

これは、

1963年 部分的核実験禁止条約によって終わる。

部分的核実験禁止条約は、「大気圏内、宇宙空間及び水中における核兵器実験を禁止する条約」というのが正式名称。

その後、

1967年 宇宙条約(Outer Space Treaty)

によって、宇宙空間における探査と利用の自由、領有の禁止、宇宙平和利用の原則、国家への責任集中原則などが定められる。

 

高高度核爆発シリーズの目的は何かというと、宇宙探査方面への興味というよりも(または、さることながら)、電磁波を使って地上の通信やらに影響を与えられるだろうという発想。つまり、現在いうところのEMPによる攻撃の実現可能性を模索しておりましたという話と言っていいんじゃないかと思う。

そういうことを考えながら、「月に人類を」というスローガンを考えると、地球の支配を大気圏、宇宙空間を利用しながら確立しようとしていた人たちが、急に人類の夢に目覚めたらしいとみえる。

あるいは、莫大な予算の獲得のためには大衆の夢を使おうと思ったのかもしれない。

いずれにしても、月に人が行ってどうするわけ?という根本的な疑問は残るのではあるまいか。火星でも同様。知りたいことと、行ったり滞在したり住んだりすることとは異なる。そんなことするぐらいなら、地上の道路と橋を直せと多くのアメリカ人が思うことは、1960年当時よりもはるかに深刻にそうだろうとも思う。

 

■ 一極支配構想とソ連

多分、この問題をほじくるには、マンハッタンプロジェクト、1945年に第二次世界大戦が終わった後の国連、核管理、といったあたりを検討する必要があるんでしょう。

大ざっぱにいえば、地上の富と核を含めた大気圏からの地上へのアプローチを独占することを狙っていた人たちと、それに対抗して、最終的にバランスさせようとする人たちがいたという話なんだろうと思う。

だからこそ、上で見たような条約も一応締結できた。そして、その後の米ソの軍縮交渉というのも表面に出て来るよりももっと実は宇宙がらみだと思う。

冷戦構造の崩壊なるものは一面では喜ばしいものだが、実際にはそうした交渉が可能であった枠組みを壊してしまったという点で、最終的には今のようなふらふらな体制になった、ともいえる。

このへんで書いた話。

神ではない米国の対露「デジタル爆弾」開発

2017-06-26 11:29:43 | アジア情勢複雑怪奇

 

■ オマケ

twitterの方に関連情報を付けてくださった皆さん、ありがとうございます。

中で、人類月面着陸はホラだろうという話で前からネット上にあがっている、元TBS宇宙特派員の秋山豊寛氏の証言、この秋山さんのお話は重要だと思います。

その意味は、秋山さんが元ソ連の人に聞いた話の科学問題の真実性という意味ではなくて(それも重要だとしても)、虚心坦懐考えてみれば、有人月面着陸神話を解くカギの一つは、まず、ぶっつけ本番の全世界中継ってところだと思います。

http://d.hatena.ne.jp/gyou/20111229/p1

A 「百歩譲って理論上可能だとしよう。でも、事前に実験してないよね」

S「え? いや、あの11号の着陸自体が実験みたいなものでしょう?」

A 「ぶっつけ本番?」

S 「ええ」

A 「有人飛行で?」

S 「有人?」

 

A 「ロシア(ソ連)のルナ2号は無人宇宙船だったから、軟着陸に失敗して月面に激突してもどうってことなかった」

S 「激突したんですか」

A 「もちろんだ。ロシア人の宇宙飛行士はみんな苦笑しながら認めたよ」

S 「じゃあ、失敗なんですか」

A 「無人だから軟着陸できなくても人は死なないし、とにかくロシアが先に宇宙船を月に到達させたという実績は残る。だから失敗じゃない。でも、米国の場合は有人飛行だから、失敗して激突すれば宇宙飛行士が死んで、米国の威信は地に落ちる……というか、月に落ちる(笑)。そんな危険なことを、事前に予行演習もせずにやれるかね?」

 


 


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アラン・シェパードが弾道飛行 (宗純)
2019-04-06 09:28:20
記事の米ソの宇宙開発の年表を補強すると、

『地球は青かった』のガガーリンが人類として初めて地球を1時間半で周回したのが1961年4月12日。

アメリカのアラン・シェパードがフリーダム7号で初めて有人宇宙飛行に成功したのが1961年5月5日。
ただし、高度102海里、飛行距離が262海里の15分間の程度の弾道飛行で、ほぼサーカスの人間大砲の真似で、
アメリカがソ連のガガーリンのような地球周回(人工衛星軌道)飛行を行ったのは1962年2月20日。ソ連に比べてアメリカは1年遅れだったのです。

問題の『月に人類が云々』のケネディ発言ですが、人間大砲のNASA版だったアラン・シェパードが弾道飛行に成功し、アメリカ初の宇宙飛行士となった直後の、5月25日なのですから、日付けを考えれば、これはニクソン大統領時代のアポロ11号とは無間系ですね。明らかに『負け惜しみ』です。

このアメリカ版人間大砲のアラン・シェパードはアポロ14号で『月を歩いた』男でもあった。なお、この時のシェパードは47歳で、月を歩いた男としては最高齢、月面でゴルフをするというパフォーマンスを行ったことは有名。
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月面着陸の真相 (ミルトン)
2019-04-06 10:34:29
デッチ上げは、恐らく最初の一回だけです。
その時は、有人飛行で月を周回して帰って来ただけだったが、途中で地上のセットで撮影した月面映像を着陸映像と偽って世界配信した。
しかし、その後のアポロミッションは本当だと思います。
何故なら、アメリカ以外の最近の探査機による月面の高解像度撮影により、着陸跡が観測されているからです。
しかし、アームストロングの着陸跡だけは観測されなかったのです。最近観測されたと言う話もありますが、それはアメリカが慌ててミサイルでも打ち込んで着陸跡を偽装したのかも知れません。
そして、そうした真偽は簡単に調べられないのです。何故なら、アームストロングのアポロ11号の着陸地点は、月面にあるにもかかわらずアメリカ政府が歴史地区に指定し、勝手に侵入して調べる事を禁止しているから。
実際に、そこに行けば、真偽は簡単に分かるのですが。何故なら、もし本当に着陸したのなら、着陸船の一部がそのまま残っている筈だからです。
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Unknown (ミルトン)
2019-04-06 12:01:01
月面着陸地点は「米の財産」 NASAが立ち入り禁止案
http://www.asahi.com/special/playback/TKY201111260427.html

40年前のアポロ月着陸の跡、鮮明に撮影 NASA
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG0700L_X00C11A9CR0000/

アポロ11号着陸点映像の新たな問題点
https://blog.goo.ne.jp/syokunin-2008/e/a00ae21a9a177148c6637dee91b8c2eb

「かぐや」HDTVによるアポロ11号着陸地点付近
https://www.youtube.com/watch?v=B0xhkNvLpVE

アポロ月面着陸の真偽? あっぱれ[かぐや] 他、冬至を境に新しい方向へ世の中が動き出したのかも…
https://darsana.exblog.jp/6607270/
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宇宙条約 (ブログ主)
2019-04-06 13:29:56
上の米国政府が立ち入り禁止、という記事ですが見出しだけ読むと、そうしだ、と見えますが、中身は「検討してる」というものです。

「人類が初めて月に降り立った米アポロ計画での着陸地点を「歴史的遺産」として立ち入り禁止にする指針を米航空宇宙局(NASA)が検討していることがわかった。国連の宇宙条約はどの国も自由に宇宙空間に立ち入りできるとしている。月面での活動や土地利用の国際ルールはなく、議論を呼ぶ動きだ。」


これは本文内で書いた通りの宇宙条約があるから、米が主張したところでできないと思います。

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ルナー・リNASAのコネサンス・オービター(LRO) (宗純)
2019-04-07 14:45:11
解像度が0・5メートルのルナー・リコネサンス・オービター(LRO)ではアポロの着陸地点(着陸機の台座)と星条旗が写っているのですよ。
ですからアポロが月に行ったのは明らかなのです。
同じくソ連のルナシリーズ(ルノホート)での月面探査の成功も確かなのですが、なぜか月面の画像が探しても出てこない。
しかしソ連の持ち帰った月の砂の方は本物だったが、アメリカの月の石は地球の石だった。それなら間違いなくアメリカがインチキしているんです。

ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)で月着陸船と星条旗までの数十メートルには、はっきりと何かが動いた後が写っていた。
ところが、着陸船をバックにして星条旗を掲げる宇宙飛行士との写真のアングルでは、今は流行の自撮り棒が無いと写せない。
アポロですが、星条旗を写した飛行士ですが、オウム真理教と同じで空中浮遊しているんです。

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