DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

ロシアより愛を込めて:非友好国の天然ガス取引はルーブル建てのみ

2022-03-24 16:23:41 | WW1&2
昨日、ロシアは、天然ガスの購入は非友好国に関してはルーブル建てのみにする、と発表した。

そこだけ見ると、ルーブル強化を図ってるのだな、みたいな感想を持ちたくなるんだろうけど、これは無論のことドル(より少ない程度にはユーロ)の問題と関係する。

一言でいって、ドルを使った支配の構図が崩れつつあるって話ですね。

ロシア連邦大使館さんが書いている通り、きっかけは、西側がロシアに対して制裁をした時に、ロシア中央銀行の準備金を西側各国(ドル、ユーロ、円)が接収したこと。まぁ泥棒ですわ。

 


これに対してロシアは、貯めても泥棒されるような通貨で取引をすることはできない、と言ってる。当然でしょ?

だから、この、ロシア中央銀行の準備金を泥棒するという前代未聞の大きな行動に出たバイデン政権を、いろんな人たちが馬鹿だ、基地外だと言ってたわけです。そして、漏れ聞くところでは、米のFRBはこの行動を聞いてない、と言ってるという・・・。

つまり、米の政権とEU、日本(?)という西側の現在のヤバい取り組みをやっているところが、ロシアでルーブルを「崩壊」させて、、銀行の取り付け騒ぎを起こし、企業を撤退させて社会不安を起こし、マスコミが、戦争は負けている、プーチンは基地外etc.と騒いで、ロシアの社会を混乱させて、レジーム・チェンジ!!という、懲りない妄想に賭けた、ということでしょう。

ルーブルを支えられないようにするために中央銀行の準備金を使えなくさせた、ってこと。

しかし、現実には、ロシア国内の社会的混乱は最小限で収まってるし、ドンバスを助けるための軍事力行使には大義があると大多数のロシア国民は支持している。西側のマスコミや政治家が馬鹿なことを言えば言うほど、むしろ、腹が固まり、ヨーロッパ人が馬鹿みたいなロシア・ヘイトに奔走するのを見て、やっぱり西側はナチだった、離れるのが正解だ、となっていっている感じ。


で、お話戻って、ドルの支配力の問題。ドル覇権というのは、ドルを使わないと石油(など)を買えないようにすることで、ドルの流通を担保しているという線から解説される向きが多いと思うけど、もう1つの説明が必要でしょう。

それは、ドルを使うことで、使っているからには俺らの方針に従うしかないんだぜ、と追い込んでいる構図。

ドルといったってあの紙のドルが問題なんじゃなくて、むしろドルの口座を持つことに問題があると言った方がいい。米銀にドル口座を持つから、米銀の指示に従わなければならなくなる、ってこと。XX国はテロ指定で取引対象外です、みたいにしてアメリカ政府が勝手に指定した話に、口座を持つ全員が従わざるを得なくなる。

しかしドル口座以外で暮らせば、別にどうでもいい話。同様に、最近はEUの方針とユーロ口座というのも、アメリカの下請けみたいになっちゃった。円ももちろんそう。

ところがそこは、今般のロシア中央銀行の準備金の話のように、まったく一方的に、しかも緊急時に何十兆円も泥棒するような人たちが管理していた。

もちろん、いやいやアメリカ様の言うことを聞いていれば何も起きないのだ、と考える人たちもいるでしょう。しかし、ウチの政府の方針が気に入らないという程度のことで、こういうことをするのだなとなれば、少なくともリスクを分散しようとする人たち(国々)が出るは必定。これは、西側が自分で信用を破壊しているも同然ということです。


ということで、ヨーロッパの各国は、いろいろ言うけど、天然ガスをルーブル建てで買うことになるでしょう。で、これは、ヨーロッパ各国にとって、大きな声ではいえないが、良いことなんじゃなかろうか。だって、米国の危険な政権やらEU官僚集団に振り回されないで生活にとって重要な産品を取引できるんだもの。

各国の国民の生活を、こんな人たちに賭けちゃっていいと思ってるの?というお話です。



負ければ負けるほど暴挙に出てくるのがナチ組。

スローモーションのバルバロッサが失敗したわけだが


しかし、すべてのアメリカ、すべてのドイツがナチ組と運命を共に従っているわけではない。


■ オマケ

そこで心配になるのは、日本にナチ組でない勢力はあるのだろうか?ってところ。いやマジで。



コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« バンデラ主義者の政権を支援... | トップ | バンデラ・ウクライナ:不正... »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
第三前線 (石井)
2022-03-24 16:55:14
現在、ロシア国営第一チャンネル(AsiaSatのお陰で日本では視聴可能、欧米では不可)は、一日12時間以上ニュースと討論番組です。その内、「グレートゲーム」という番組司会者は、モロトフの孫ニコノフです。彼の昨晩の番組冒頭の言「プーチンは、非軍事化、非ナチ化に続き第3の前線を開設した。非ドル化だ。」

https://www.youtube.com/watch?v=5Nc97ppgL7c
「ご承知のように、この数週間西側諸国は、ロシア資産凍結という不法な決定を下してきた。このことは西側集団の自分たちの通貨への信頼を事実上限界にまで引き下げることになった。アメリカ及びEUの通貨への信頼を消し去り、ロシアに対する自分たちの義務を原理上放棄するというデフォルトを宣言した。訝しく思われてはいたのだろうが、今や世界中誰もがドルやユーロの義務を果たされないことがあることを知ったであろう。私はこの件について既に申し上げてきたのでここでは詳しく説明しないが、我々の商品をアメリカなりヨーロッパ市場に出し、ドル、ユーロその他の外貨の支払いを受ける意味は全くないことがはっきりした。従って、先ず我々の天然ガスを、所謂、非友好国に対してはロシアルーブリでの支払いを最短で実現化する決定を下した。つまり、こういう決済においては信頼の置けない全ての通貨を拒否するということだ。強調しておくが、ロシアは当然のことながら天然ガスを適正な量、契約価格で提供し続ける。他の競争相手とは違い我々は、安定的パートナー、納入業者のビジネスでの評価を重視している。変更点は支払い通貨がロシアルーブリになるということのみだ。政府に対しては、ガスプロムに現行契約の変更を適切に指令するよう要請する。こういうことで海外の業者は必要な手続きを終わらせねばならず、彼らが理解できる透明な支払いプロセスを設ける必要がある。我々の為替市場でロシアルーブリを購入することも含む。ロシア銀行には政府と協力し1週間でこの手続方を完成させることを要請する。」
返信する
ニコノフ (ブログ主)
2022-03-24 18:08:07
石井さん

たびたびありがとうございます。

ニコノフさん、わかりやすく、しかし明快なことを言うからとても好きです。

ニコノフさんが2月の頭(だったと思う)にロシア議会でスピーチをしているのを見ましたが、そこで、概略、西側は私たちが存在しなくなるまで仲間だと思ってくれないんだ、みたいなことを言っていて、これは覚悟を示していると思いました。
返信する
脱西側通貨のロシア! (ローレライ)
2022-03-24 18:44:07
脱ドルどころか,脱西側通貨の模範を提示したロシア!西側諸国は主権の無い同盟だから一蓮托生でダメだと言う事!
返信する
ちょっと疑問 (地球戦国)
2022-03-24 18:57:43
天然ガスの購入は非友好国に関してはルーブル建てのみにする!!!!

天然ガスと非友好国に対してのみルーブル建てならば天然ガス以外の物や友好国とは決算はどの通貨になるんですか???

それにしても、プーチン大統領の怒りと対策は強烈なんですね。日本も解放される機会と勝手な希望的観測。
返信する
日常生活品の欠乏ロシア (地球戦国)
2022-03-28 16:22:59
経済制裁というと天然ガス等が大きなテーマになりますが、制裁下で西側は物価の高騰、ロシアでは西側に頼っていた生活物資が極端に不足している現状とか。例えば家庭のPCプリンターの紙がすでに手に入らない状況と言う事だそうです。

戦闘による悲惨さはの映像は事実なのかフェイクなのか何とも言えないものもありますが、ロシア帰りの人の話は、誇張で無い事。

トイレットペーパーはロシア製だったのか西側制だったのか気にかかるところです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

WW1&2」カテゴリの最新記事