ついに安倍一極状態が緩んだようで、世間はなんだか、やっぱり胡散臭いと思ってたんですよ、みたいな感じで半分手のひらを返しているっぽい。
何人かの人も言ってたけど、敗戦時のような感じがする。
で、安倍政権、とりわけ麻生を倒すというのは既に規定路線に入ったとは思うけど、問題は次をどうするのか、ですよね。これが見えない。
次が安倍その2だったら、このまま動きが取れない奴らを放置して次を考えてからこれを倒そうという方がいいかもしれない。
日本の現状は、私が考えるにこんな感じ(2月1日のまとめ)。
■ まとめ
- 日中関係を壊し、TPPを導入し、第三の開国を叫び、安保法制も止めなかった、それが民主党だ
- 安倍は確かに360度、どこから見ても愚かだ
- しかし、安倍を倒すと私たちの手元に何かいいものがあると考えるのは幻想に過ぎない
ということになるでしょう。
また、対外関係に関していえば、
- 安保法制は自民+民主という二大政党が通した
- 対外戦争を可能にする法制度を作った以上、周辺各国はそのように対応を変えてくる
- 政権交代が起こったとしても、既に電車は駅を離れている
というのも大事でしょうか。
日本周辺の様子を眺めつつ我が方を考えてみるに・・・
日本の場合安倍を倒しても文在寅はいない。しかも文大統領は金大中、盧武鉉と続く流れの最後尾なので、実は話がわかりやすいとも言える。日本にはこういうのない。
一方、ますます元気なトランプのアメリカはというと、トランプはレーガンっぽいノリで勝ってきたし、応援団も昔レーガン政権にいたような人たちが最後尾というか岩盤になってる気がするけど、考えようによっては、反ファシストだったフランクリン・ルーズベルトに似たところもあり、ケネディアの意味合いもある。ニクソン的なところもある。そういう意味で、この人はアメリカ史に時々出てくる反・世界帝国主義みたいな人だなと思えば、そんなに不思議ではない。
ということから考えるに、ネットの一部でささやかれているやに見える、トランプ政権は、あるいはペンタゴン正義派は安倍だの麻生だの悪の巣窟を潰そうとしているのだ、とかいうノリはどうもあんまり信用できない。ベンジャミンとかが言いふらしているようだけど、この人たちって要するにペンタゴン派だと思うけどね。
日本の場合、上流国民はトランプだのアメリカだのについているのではなくて、the West本体みたいなところの直属の子分みたいなものだと思うので、そう簡単にいじくれないというのもあると思う。
あと、前にも書いたけど、西側にとっての安倍政権の意味はまず何よりもアベノミクスだろうと思うので、(日本経済にとってではなくて「国際経済」にとって)この役割が不要になるまでは、あるいは、この役割が引き継がれる確約がなければこの政権を倒さないという考えも成り立つのではあるまいか。
別の言い方をすればそれを飲める候補者だったら次の「新しい日本」みたいなスローガンで担がれる主体となり得るということ。
去年の秋の選挙の時のブルームバーグ他のthe Westの有名どころの速報の早かったこと早かったこと、というのを思い出す。よし、これでアベノミクスは2021年まで継続可能だ、とか言っていたのが印象深い。
国内の投開票なんかどうでもいい、結果は同じだといわんばかり
もとより、それは大方の日本国民にとってという話ではないのことが辛いところなのだ、だけど明治朝日本ってそういうところなんだもの。
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