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東芝子会社がインド原発受注へ、なのか?

2015-12-24 23:56:31 | アジア情勢複雑怪奇

原発の再稼働してもいいよ判決のニュースを見たけど、これって安全性がどうしたの問題を飛び越えて、プルトニウムを使ってます状態にしないとならないから、というのが理由ではないのかと思うわけですが・・・。

なんてか日本国って原発がらみについてもういろいろ白状ってか、国民にご相談した方がよくないですか、とか思う。

原発といえば、今日は今日とて妙な記事を見た。

Business | 2015年 12月 24日 20:06 JST
焦点:東芝子会社がインド原発受注へ、中ロ躍進で先行き懸念も
http://jp.reuters.com/article/toshiba-westinghouse-india-idJPKBN0U70T220151224


東芝は11月、2014年度━2029年度の15年間で、原発の新規建設64基の受注を目指す計画を公表した。このうちインドでは6━12基の受注を目指していたが、インド政府高官はロイターに対して、ウエスチングハウスに6基を発注する可能性を示唆した。


ウエスチングハウスがインドから受注できそうだと言っている、とロイターが発信したニュースの翻訳もの。

しかし、これは、そのインド政府高官の言は果たしてどの程度信頼性のあるものなのだろうか?

そして、なんでロイターがそんなことを取材しているの、というのもよくわからない。

 

で、この、「受注へ」といえば、去年もあった。

去年はこれ。

東芝、ブルガリア原発受注 国内メーカー海外に軸足
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2014070402100004.html

 日本原子力産業協会によると、海外では百基程度の原発計画が進んでいる。東芝は六月、英国で原発建設計画を進める企業の経営権を握り、三基の受注を確実にした。日立製作所も、英国で発電会社を買収し原発建設を予定しているほか、リトアニアでも受注に向けた優先交渉権を獲得。三菱重工業はフランスの原子力大手アレバと組んでトルコで四基の受注を固めるなど、各社しのぎを削っている。

 (上の記事についていた表組。お借りします、東京新聞さん)

 

しかしながらブルガリアの原発はその後東芝が交渉を降りて、ウエスチングハウスが残ったのだが、最終的な合意には至っていないのではないかと思う。東芝が降りたところまでは記事になっていたが、最新状況は不明。

このへんは世界の原発情報みたいなところを読んだ知識によるもの。

http://www.world-nuclear.org/info/Country-Profiles/Countries-A-F/Bulgaria/

不明なんだけど、ブルガリアは最近中国を訪問していて、中国との協力関係がうんちゃらの中に中国企業による原発への投資の問題が含まれていた。

ブルガリア側の記事はこれ。

Bulgaria Presents Investment Opportunities in Kozloduy NPP to Chinese Firm
http://www.novinite.com/articles/172257/Bulgaria+Presents+Investment+Opportunities+in+Kozloduy+NPP+to+Chinese+Firm


アラブの投資家もダメだった、と書いてあるので、どうも、ここはファイナンスで困っているようにみえる。逆にいえば、おいしかったらみんな投資するわけでお金が集まらないってことは何らかの問題のあるプランニングなんでしょう、

で、どこもダメで最後に中国にたどり着いた、と。で、この場合どこの原発なんでしょう? ウェスチンが受注して中国が投資するとかなの????。笑えない話だったりするのこれ?

いずれにしてもこの先を見守りましょう。

思うに、これらのいわゆる西側諸国の東欧への食い込みって、どういう全体構造なんでしょうね。そう思うのは、ブルガリアはもともと他の旧ソ連圏と同様ソ連のを導入していて、その後古いのを廃棄したりしてるけど、今も廃棄物処理はロシアにお金払ってやってもらってる。ここに原料からメンテ、廃棄物処理までのサイクルがあるわけでしょ。で、この完全にお任せください的なサイクルがロシアのロスアトムの売りなんだろうとは誰でもわかる。

しかし西側さんちが原発作ったら原料の調達および核廃棄物はどうなるの?そのへんも揉める原因なのかしら、など思った。

いずれにしても、なんかこの、全体に日本の原発の話って個別の安全性に集中できない構造的な問題、いや、政治的、外交的な問題が大きく立ちはだかっているようにみえる。

 


 

永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)
白井 聡
太田出版

 

日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか
孫崎 享
祥伝社

 


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2 コメント

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『西側の燃料棒の欠陥』 (ローレライ)
2015-12-25 05:58:33
『西側の燃料棒方式の欠陥』はチェルノブイリが終息してフクシマが暴走中である点からも想像がつく!『東側の燃料剤方式』なら炉心から『取り出し易い』。
返信する
確かに (ブログ主)
2015-12-25 14:56:22
型の問題は2012年の事故で私も知りましたが、もしそれが根本的に西側の原子炉販売の不調だとしたら、それって、じゃあ今あるのの大半はどうなるよの(浜岡止めたぐらいじゃすまないじゃん)、という大問題も惹起されるわけで、なんか、信じたくないですが、いやしかし、う~ん、ですね。

つか、そんな話を無視して売り込んでる奴ってなんだよ問題もありますね。

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