いよいよ米大統領選が近づいてきたわけですが、それを前に、イギリス、フランス、ドイツなどがロックダウンの嵐を敢行している。
なんなのそれ?というところだし、それってつまりPCRの不正使用なんちゃうのん、というのはもうすでに夏ごろに話がまとまってきているところもある。
トランプも、みんなしてcaseだけを問題にしてるが違うだろう、などと叫んでみることもあるわけだけど、多勢に無勢でリベラルメディアによるコロナ恐怖ショーに押されっぱなし。
そこで、というつもりなのか、それとも単に機会があったので出ちゃっただけなのかしらないけど、トランプ政権のコロナ担当アドバイザーの1人であるScott Atlasさんという神経放射線学の博士号を持つおじさんが、ロシアのRTに出ていた。
Donald Trump's Top Coronavirus Advisor Scott Atlas: Lockdowns Have Been a FAILURE!
‘Lockdowns KILL’: Trump Covid adviser Atlas forced to APOLOGIZE for RT interview as media uproar deflects to ‘Russian propaganda’
https://www.rt.com/usa/505211-atlas-lockdowns-going-undergound-apology/
RTの中の、Going Undergroundという、ラタンシというイギリス人がやっている番組に出た。ラタンジのこの番組は多様な人々が出てきて、相当忌憚のない意見を言いまくるという点で特筆すべき番組かもしれない。
つい最近、イスラエルの誰だったかが途中で腹立てて帰っちゃうという一幕があったと思う。ラタンジがひるまず質問を回避させなかったりするのでこういうことが時々起こる。この人は昔はBBC 4に出ていた人。
で、お話戻ってアトラスさん。
普通に、case、つまりPCR陽性のケースというのは症状のない人を多数含むんだから、この数字が最も重要な数字じゃないだろうという点をしっかり語っている。
だから、これを基準にロックダウンしてどうするんだよ、ということ。
世の中の多くの人が疑問に思っていることを語っているわけですが、発言の趣旨というより、RTという「外国エージェント」の番組に出たという点がアメリカの現在では問題で、今日はRTに出たことを謝罪させられていた。
いやぁ、だけど現在のアメリカのテレビで、10分ぐらい落ち着いてアトラス氏に語らせることのできる局はあるわけ?
もうなんか、アメリカのメディアファシズム体制がバカバカしくて、痛々しい。
■ ロシアは一律ロックダウン反対
ちなみに、RTに資金供給をしているところのロシア政府は、一律のロックダウンはしていない。
3日ぐらい前、本格的な全土式みたいなロックダウンはしないとプーチンが言っていた。
Putin rules out another strict Covid-19 lockdown in Russia, citing economic concerns, says 'we don't have a kind Aunt to help us'
https://www.rt.com/russia/504961-putin-covid19-economic-situation/
その代りに、公共の場所ではマスク着用のこと、というのが義務化されてる。
つまり、確かにあと1カ月ぐらいPCR陽性ケースは増える見込みだが、経済活動を一律に止めるようなことはしない、
その代りにマスクして気をつけててくれ、という線で国民に理解を求めているって感じではなかろうかと思う。
モスクワの都市交通網などを見てもわかる通り、公共交通機関が充実しているところだから、多くの人が集まるところの振る舞いを真っ先に考えざるを得ないでしょう、実際。
また、例のワクチンの国内での第三相試験の結果も悪くないので、遠からず一般人にも適用されることになる。他のワクチンも準備中。
総じていえば、騒がず頑張ろう、みたいな感じじゃないだろうか。これはつまり、西欧州のドラマチック全土ロックダウンには付き合わないってことですね。
公共交通機関に乗る時にはマスクしてくれ、というのは日本人、特に都市部暮らし体験者である人には大変よくわかる。そのぐらいやった方がお互いのためかな、みたいな。そして、どうやらロシア人はこれができる人たちらしい。
イギリスとかアメリカのような、マスクに異常な拒否反応を示す話はロシアではあんまり聞かれないんじゃないかと思う。
私としては、これは意外と別のところにひっかかるポイントがあったりして、とか思って見たりする。
つまり、アメリカという国は、ごく一部のマンハッタンあたりを除くと、公共交通機関を使うのは貧乏人みたいな風土が支配的なわけですよ。あの人たちは、公共交通政策を軽視してきた人。だから、みんなで暮らすには多少我慢してやってくしかないだろう、みたいな精神的なトレーニングがない。人によっては絶無。そこで、やたらにマスク不要論に傾きがちなのではなかろうか、など考えてみる。基本的に、これは本当は「時と場所による」としか言い様がない話だと思うけどね。
日本だと、別に強制されなくても電車に乗る時マスクしている人は日ごろから多数いるわけだし、インフルエンザの流行期に病院を訪れる際にはマスク着用が推奨されてたりするので、国会議員が登壇してマスクしてしゃべっているのは馬鹿だと思うし、登校途中の外部空間で子どもたちにさせるのは不要だろうと思うが、電車とかバスのような不特定多数の人が空気の流通のないところに多数が詰められる状況では、この時期はなおさら、していた方がお互いのためというのは私でも理解できる。
マスクをせずに、戸外で作業をしていたら、近所の白人の老紳士が、同志と思ったか、近づいてきて自己紹介をし、まるで当然のことのように、素手で握手を求めてきた。
驚いた。素手でも差し出そうものなら、汚物でもついているかの如く拒絶される昨今、素手を差し出す勇気。ためらうことなく、そのゴツイ手を握り返した。掌の感触。決してZoomでは味わえない感触。
コロナで失ったもの。
私の住む州のバカ知事曰く、感謝祭に際して①3家族以上招待してはいけない②テーブルについてもマスク着用。ただし、食事中は外して可③歌ってはいけない④食事が済んだらさっさと帰る。
誰がこんな規則守るかっ!