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あなたがたが正気に返ることを願います by ロシア国連大使

2018-04-11 16:33:58 | アジア情勢複雑怪奇

国連安保理の様子をネットで見てた。

NATOは終わりだなと思った。

実際にはシリアが危機に入ってる、つまりそれらNATO諸国に今にも攻撃されそうになっているんだからNATOは今も強く存在しているじゃないかと考えればそれはそうなのだが、丸見えになった強盗の強さは強さと呼ぶのだろうかと考えると、表の存在としてのこの組織は今日ジョークになりましたと言えると思った。

それぐらいアメリカ、フランス、イギリスの外交官は狂ってる。

昨日は3回のセッションがあってそのたびにロシアの大使が集中砲火をあび、英仏米あたりからまったくの偽の苦情(シリアが化学兵器を使い、ロシアに責任があって云々、ロシアのふるまいは云々)で難詰され、英米仏の大使からの憎悪の波動砲のようなおそるべき負のエネルギーを浴びせられていた。大いじめ大会のようだった。

世界の主流メディアは、そんなところは伝えず、ロシアが拒否権を行使した、なんてことだ、拒否権を取り上げろ、などと書くのだが、同じことを、例えばシリア、中国やイラン、あるいは南米の人が見たらどう思うのかといえば、ロシアは頑張ってる、彼らは唯一の希望だとなるだろう。

これが「ザ・国際社会」じゃなくて、定冠詞のつかない国際社会の現実だと思った。

 

ロシアの国連大使ネベンジャさんは、ロシアはシリアに合法的に入ってるが君らは一体なんなのだとも言ったし、米国があるけばそこはカオスになる、とも言ったし、ホワイトヘルメットの話もしたし、もうなんでも言った。違法なシリア攻撃をすれば酷い結果になるという警告はネベンジャさんとロシアの外相の両方がした。ロシア軍は来るなら来いと防衛体制のアラートをあげた。

その上で、「私たちはあなたがたが正気に返ることを願います」と言った。

We hope you come to your senses’: Russia warns US against illegal Syria strike
Published time: 10 Apr, 2018 21:47
Edited time: 10 Apr, 2018 21:51

https://www.rt.com/news/423758-russia-warns-against-syria-strike/

 

これはつまり、できる限りの努力はしたが、お前が狂ってるならそれはそれまでだろうとしか言いようがありませんという意味でしょう。

馬を水のみ場に連れていくことはできるが水を飲ませることはできない、というのと同じ。

最後はあんたたちの決断だということ。

 

中国ももちろん反対の論陣を張っていたし、動向も報道されている。

‘Crucial crossroads’: Beijing warns against military intervention in Syria 

https://www.rt.com/news/423745-china-syria-military-escalation-douma/

 

■ 米より英仏の焦り

で、トランプが何をするのか知りませんが、これは、イギリスが止めなければ行くという話かもとも思った。

例のイギリスのスクリパル親子の事件は、そりゃ米国務省、CIA等々の後ろの人材がフルに活躍したねつ造事件だとは思うけど、国として全面的に戦争方向に向かったのはイギリス。

だから、現在かかっているのは、偽旗による戦争をもう一度やるだけの根性はあるのか、だ。

民間人とか弱い軍を適当になぶりものにして、小規模な人殺しを連続的に続けて、我々は困ってる~と言うのがベストプランだったとすれば、現在かかってるステークは、非常に高い。

このへんは北朝鮮問題と似てる

どうするのか、英米仏は決めないとならない。

嘘と憎悪を取り混ぜて「メディア上の真実」を作ったところで地上の嘘は消えない。嘘は嘘。多くの人が気づいているこの嘘の上に、それでもまだ偽の旗を立てて進軍するのか、ということ。

 

振り返ってなんでここまで英仏がだらしないのかと思うに、多分、国連機構改革によって、英仏で2つの拒否権などという構成ではなくなるのではないのか、などとも思ったりもする。

そう。ここが変わってはじめて戦後秩序を修正できる。

 

■ 小戦争でも、トランプ落としには効く

そんな中、FOXニュースのキャスターのカールソンが、シリアの毒ガス騒ぎは偽旗だろう、これと疑問を投げかけた。

櫻井さんもフォローされていた。

 理屈に合わないシリアの化学兵器話が宣伝される中、疑問を投げかけたFOXニュースのキャスター  
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201804110000/

 

で、なんでこういう人が出て来る、出てこないとならないかというと(つまりいずれにしてもある種のガス抜きは必要だ)、トランプを支持している人たちのうちの少なからぬ割合は、シリアでもう一回戦争をするという考えに大反対だからでしょう。

そもそも、これをやめさせると言って当選したのに、あっという間にネオコンになってるじゃないかとかなり不評を買ってきている。既に腹を立てている人たちがあちこちで見られる。

ディープステートが賢いのは、ここでトランプに戦争をさせると、トランプを熱心に応援していた層が離れるってところ。なんだやっぱり、誰を選んでも同じだなと人々は落胆する。

政治を変えようなどという希望を二度と持たせないようにしようという上位の人たちらしい発想。

 

■ 参考

‘Mutant fish in murky waters’: US brings global chaos & has no real friends, says Russia's UN envoy
Published time: 9 Apr, 2018 21:08
Edited time: 10 Apr, 2018 10:24

https://www.rt.com/news/423638-us-syria-chaos-russia-nebenzia/

'Everywhere you go, chaos is left behind' – Russia’s UN envoy to US over 'chem attack' in Syria

https://www.youtube.com/watch?v=KwpgwBZTyqM

 


  

 

 


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1 コメント

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Unknown (アメリカの住人)
2018-04-11 23:16:28
英仏+NATOはロシアからのガスを止めたいと考えてるのですかね?? 
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