「ラッカは、1945年英部軍の爆撃で消え去ったドレスデンの運命を繰り返した」 by ロシア軍 コナシェンコフ少将
http://tass.com/defense/971977
Drone Video Shows Devastation in Raqqa
この様子を伝えた日本のNHKの記事。10月17日付け。「陥落」なのかこれは。
IS標ぼうの「イスラム国家」事実上崩壊 ラッカが陥落
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171017/k10011180931000.html
過激派組織IS=イスラミックステートが「首都」と位置づけるシリア北部の都市ラッカについて、軍事作戦を進めてきたクルド人勢力主体の部隊の報道官は、先ほど、NHKの電話取材に対し、市内全域を制圧したことを明らかにしました。ISが標ぼうしてきた「イスラム国家」は、「首都」だとする都市が陥落したことで、事実上崩壊しました。
今日中東の誰でも知っている通り、ISはだしぬけにどこかから現れたわけではない。作られたもの。
それを壊滅させるのなら、それを解散させればいいだけの話。しかし、その代わりにシリア北部の都市をこのように破壊する。それがいわゆる英米(またはNATO)の仕様というものでしょう。
人々と暮らしを破壊することに何の躊躇もない。むしろそれを勝利と呼ぶ。
シリアの人々の心配をしているといいながら、一度としてシリアに人道支援をしたことはない。その代りに、イギリス、フランス、ドイツ、そしてアメリカ軍はラッカをこのように「解放」した。
その後、直ちに資本を投下して、シリアの都市をアメリカ(またはNATO)のセンターにしようということだと思う。つまり、ISに取らせて、それを叩いて自分のものにする、という恰好。
Coalition wants Raqqa to be a Syrian center beyond Assad’s control — Russian senator
http://tass.com/politics/971985
しかしそれで終わりではない。ISの後継として、シリア民主軍(SDF)がいるように、名前を変え、イメージを変え、テレビデビューする無数の「テロリスト」が予備軍として存在する。
アルカイダというのはCIAが使っていた人たちの名簿のことに過ぎないと、アフガニスタン、イラクへの戦争が始まる頃から言われていたものだが、実際それは正しかったんでしょう。だから消えない。いくらでも補充するから。
そういうわけで、この破壊のムーブメントはまだ全然消えていない。なぜなら、破壊の実行部隊は補充可能な存在だから。
いつまでこんなことが続くんでしょうね。多分、地球上の生物をより分けて、「こんな人たち」が滅びるまででしょうか。しかし、その時こんな人たちでないその人たちはどういう人になるのでしょう。核シェルターの中で生きることが彼らの夢なんだろうか。